著者
大谷 浄 金子 憲一 赤岸 桂樹 山本 清大 藤井 昭一
出版者
公益社団法人日本ガスタービン学会
雑誌
日本ガスタービン学会誌 (ISSN:03874168)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.360-367, 1999-09-20
被引用文献数
2

The inverted Brayton cycle was reconsidered experimentally and analytically in this paper. The cycle can be operated in the flow passing through the turbine, heat exchanger and compressor by using the exhaust hot gas with near atmospheric pressure. It is noted that the direction of working fluid is reversed in comparison with gas turbines. To confirm the operation of idling and power extracted, the experiment on the various turbine inlet temperature was carried out by a test rig of 30 mm diameter turbocharger. Further calculations, based on experimental data, show that the exhaust energy recovery of 20% can be possible under the conditions of 90% turbomachinery adiabatic efficiency and 1150 K turbine inlet temperature.
著者
宇多村 元昭 唐澤 英年 竹原 勲 堀井 信之
出版者
公益社団法人日本ガスタービン学会
雑誌
日本ガスタービン学会誌 (ISSN:03874168)
巻号頁・発行日
vol.25, no.98, pp.99-105, 1997-09-10
被引用文献数
6

Moisture Air Turbine (MAT) cycle is proposed for improving the characteristics of land based gas turbine by injecting atomized water at inlet to compressor. Compressor work of isentropic compression for moisture air mixture with phase change is theoretically considered, which has revealed that water evaporation may reduce compressor work. Experiment using 15MW class axial flow load compressor has also verified the theory. Realistic cycle model calculation predicts that 10% power increment by 1% of water to compressor intake air is expected and that the amount of water consumption is much less than that of conventional inlet air cooling system with cooling tower for heat rejection. Besides, thermal efficiency is anticipated to be improved mainly due to the reduction of compressor work. Contrary to the conventional evaporative cooler, MAT cycle could provide power output at a desired value within its capability regardless of ambient humidity condition.
著者
百合草 三佐雄
出版者
公益社団法人日本ガスタービン学会
雑誌
日本ガスタービン学会誌 (ISSN:03874168)
巻号頁・発行日
vol.26, no.102, pp.102-104, 1998-09-10
被引用文献数
1
著者
森下 光
出版者
公益社団法人日本ガスタービン学会
雑誌
日本ガスタービン学会誌 (ISSN:03874168)
巻号頁・発行日
vol.16, no.61, pp.59-69, 1988-06-10

ガスタービンエンジンは、多種燃料が使え、セラミック化により性能が大巾に向上できるため、将来の自動車用動力源として有望視されている。米国・欧州・国内の主要自動車メーカーを中心にガスタービン車の研究開発が行なわれてきている。セラミック化開発は、米国・欧州では国家プロシェクトとして推進されてきており、我国においてもムーンライト計画で開始される運びにある。これまでの概略経過としては、航空機用エンジンとして成功したガスタービンを車両用として試作したデモンストレーション時代(1950年代)の後、米国では実用化を目指して積極的な開発が行われている(1960年代〜1970年代)^<(1)(2)(6)(7)>。GM社とFord社は、トラック・バスなどの大型車両用を、Chrysler社は乗用車用の開発を進め、この間GM社による累積370万kmに及ぶユーザーテスト、Ford社による生産検討、Chrysler社によるモニターテストが行なわれた。GM社は乗用車用ガスタービンの開発を並行して進めている。欧州においては、ほ父同時期にLover/Leyland(英国)(8)(9)、United Turbine(スウェーデン)^<(10)(11)>、続いてVolks Wagen^<(12)>、MTU(Motor-en-und Turbinen-Union)、Daimler-Benz^<(13)>(西独)が、ガスタービン車の開発を推進してきている。国内においても日産自動車^<(14)>、三菱自動車^<(15)>、小松製作所^<(16)>、トヨタ自動車^<(17)>等ガスタービンの特性を活かしたガスタービン車の開発が進められてきている(1960年代末〜)。自動車用ガスタービンエンジンは、ガスタービンとしては小形であり、熱交換器を有する再生サイクルであるという特徴を持っている。各国における開発の積み重ねにより、自動車用動力源としての特性に適合していること、多種燃料性・低振動・低公害等優れた特性を持つこと、及び実用化の可能性の高いことが実証されてきている。課題は熱効率の向上であるが、タービンを中心とする高温部位のセラミック化によるタービン入口温度(サイクル最高温度)の高温化によって、低熱損失将来ディーゼルエンジンに競合できる熱効率が得られる(図1、図2)^<(5)(49)(18)>。セラミックガスタービンでは、サイクルの最高温度を耐熱合金材料での限度1000〜1050℃から、1370℃程度まで飛躍的に上昇できるので、低コスト・無冷却翼の小形ガスタービンで高効率エンジンが実現できる(表1)^<(19)(20)>。自動車用ガスタービンの開発は、各国共セラミック化が中心課題となっている(1970年代末・1980年代前半〜)。エンジンメーカー、セラミックメーカー、研究機関の連携及び国家プロジェクトとして、セラミックガスタービンの実現を目指した開発が推進されている^<(21)(22)(19)(20)(23)(24)(25)>。
著者
大槻 幸雄
出版者
公益社団法人日本ガスタービン学会
雑誌
日本ガスタービン学会誌 (ISSN:03874168)
巻号頁・発行日
vol.19, no.76, pp.107-110, 1992-03-10

1991年国際ガスタービン会議横浜大会のパネル討論会は、最終日の10月31の午後に、"Future Role of Gas Turbines for Power Generation-Energy Saving and Environmental Aspects"という題目で、約3時間にわたって活発に行われた。ガスタービンの将来の役割は興味があり、約200名が参加した。全体の司会を川重の大槻が行い、大形ガスタービンに関してはABB社のKehl-hofer、小・中形ガスタービンに関してはMWM社のHeinrichが司会した。最初に大槻が、今回の討論会の意義を説明し、引き続いて7人のパネリストによって、約20分間のスピーチを行い、それぞれのスピーチの後、約3分間の質疑応答を行った。更に全てのスピーチの終了後、パネリスト全員が壇上に集まり、約20分間、参加者を交えた自由討論が行われた。最後に、KehlhoferおよびHeinrichによって締め括りのコメントがなされた。スピーチの数を減らすか時間をもう少しとって討論の時間を多くとる方が良いと思われた。
著者
葉山 眞治 渡辺 辰郎
出版者
公益社団法人日本ガスタービン学会
雑誌
日本ガスタービン学会誌 (ISSN:03874168)
巻号頁・発行日
vol.17, no.68, pp.42-47, 1990-03-10

An ecxperimental investigation was carried out on the swirling flow-induced pressure pulsation sins in a pipe, connected to a swirl generator with inlet guide vanes. The pressure fluctuations with discrete frequencies are generated at the pipe inlet. Their frequencies are expressed by two groups of Strouhal number. One is 0.9-0.1 and the other 0.5-0.6. When the frequencies of the inlet pressure fluctuations coincide with the natural frequencies of the pipe, resonant pressure pulsations could be generated. Though, in this experiment, resonances due to the higher group of Strouhal number were not detected, severe resonances of the first three modes due to the lower group of Strouhal number are observed. Accordingly, it is concluded that the swirling flow-induced pressure pulsations in a pipe are considered to be resonant phenomena caused by the Strouhaltype excitation.