著者
沖津 久良
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.143-169, 1942

<I>Ringer</I>氏液, <I>Lock</I>氏液及ビ蒸餾水ニこれら菌ヲ浮游セシメ之ニ超音波ヲ作用シテ調製シタルわくちんヲ以テ家兎ヲ免疫シ諸種ノ抗體ノ産生状態ヲ在來ノ方法ニヨリテ調製セルこれらわくんノ夫レト比校シタルニ何レモ其ノ抗元性優秀ナル成績ヲ示シ殊ニ<I>Ringer</I>氏液ヲ以テ調製セルモノニ於テ抗元性秀タルヲ認ム, 又超音波作用時間ハ10-20分ノモノ最適ナルヲ知レリ.
著者
尾高 憲作
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌
巻号頁・発行日
vol.28, no.9, pp.1051-1060, 1934

喀痰ヨリノ結核菌分離培養上人血ヨリ得タルへもぐろびん液ヲ加ヘタHohnノ所謂Z-N&auml;hrbodenハ家兎血液ヨリ得タルへもぐろびん加卵培地ト成績ニ差異ガナイ.Petragnani培地ハ雜菌發生絶無ニシテ, シカモ聚落發生確實ナルニ比シ, へもぐろびん加卵培地ハ菌發育ハ量的ニ旺盛ナルモ雜菌發生多ク分離培養ニ適當デナイ.
著者
村野 喜代
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.12, pp.1115-1122, 1941

しつくてすと陽性ノ2-7歳ノ幼兒150名ニ對シ, ぢふてりーあなときしん皮下經鼻腔内併用免疫法ヲ施行シ, 最後ノ免疫ヨリ4週間後ニりてすとヲ行ヒタルニ104名, 67%ニ於テ陰性轉化ヲ認メタリ.
著者
尾崎 茂樹
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.692-713, 1939-06-01 (Released:2009-09-16)

弧菌, 桿菌及ビ球菌ヲ使用シ, 之レニ超音波ノミヲ作用セルモノヲ對照トシテ, 作用ト同時ニ水素, 酸素, 窒素及ビ炭酸瓦斯ヲ通ゼルモノト, 容量變化ヲ比較研究セリ.
著者
代田 稔
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌
巻号頁・発行日
vol.23, no.13, pp.2443-2460, 1929

本論文ノ要旨ハ昭和3年4月7日京都帝國大學ニ於イテ開カレタ第2回日本微生物學衛生學寄生虫學聯合學會ニ於イテ述ベタ.
著者
代田 稔 絹脇 俊熈
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.931-938, 1932

純粋培養及ビ白鼠ニ豫メ「と」ヲ感染サセタ血液ヨリ分離シタTrypano ma Lewisiヲ反應元トシテ酸凝集反應ヲ行ツタノニ廣イ範圍ニ汎ツテ凝集スルノヲ觀タ.反應元ハ加熱ニヨツテ凝集スルPHノ範圍ヲ狭メラレル.反應めぢうむニ及ボス温度ノ影響ハ反應原ダケニ及ボスノト同ジデアル.Trypanosoma Lewisiニハ熱ニ因テ分離サレル酸凝集物質ハ認メラレナイ.
著者
代田 稔
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌
巻号頁・発行日
vol.23, no.12, pp.2419-2430, 1929

各實驗例ノ剖槍的並ニ検鏡的所見ヲ総括シグ見ノン.圭ニ浩化管ニ張イ饗化ガ有ルカラ浦化管ト他ノ臓器ニ分ケル.<BR>1.消化管<BR>胃.粘膜ノ表面ハ汚イ色ヲ呈シラ・粘稠ナ粘液デ被ハレテ居ル義膜ヲ見ルモノ毛アル.粟粒大一米粒大ノ出血斑ヲ見ノ疇モアノン, 一般ニ腫腕脳シ据ル槍鏡スルト粘膜上皮細胞ハ腫脹シ時ニ剥離シプ居ルモノモアル, 原形質ハ掴濁シプ核ニ退行性墾化ガ見エル, 血管ル一般エ籏張シプ居ル.<BR>小腸小腸粘膜ハ粘稠ナ稽黄色ヲ帯ビタ粘液デ被ハレプ居ノン粟粒大一米粒大ノ出血斑ヲ見タモノモアル, 上部即十二指腸室腸ノ部が攣化ガ強カッター般ニ腫脹掴濁ヲ見タ, 槍鏡スルト粘膜上皮細胞ノ剥離シテ居ルノガアル.核ル染色不同, 崩壊等退行牲墾化ガ見エ固有膜及糊莫下ニ細胞浸潤ヲ見ル圭ニ小圓形細胞デアル血管ル儂張シプ充血シテ居ル, BR>大腸盲腸以下デル一般ユ攣化ル認.メラレナイ塒ニ加答見ヲ僅ニ認メタ位ノモノデアル.ばいえる氏斑ハ時ニ腫大シプ居ツタ事モアツタ槍鏡シプ見テモ上皮細胞ノ攣化モ少イシ絨毛ノ先端ノ部ガ腫大シプ居ノンダケデアツタ.<BR>2.消化管以外ノ臓器<BR>骨髄脂肪間隙ノ鞘失シプ趨曙ル籏張シ, 實質細胞ル著域問質ル増殖旦態細胞ノ減少, 有核赤血球モ減少シプ居ノン.<BR>脾臓.芽心ル一般ニ不明, 脾髄ル血液細胞ユ富ミ, 静脈賢ハ横張シプ出血ヲ見ルモノモアル, 濾胞ニ攣化ル少イ之ル佐藤1ガ細菌敗血症ノ塒ノ櫨胞ノ墾化ル少ク髄質及静賑賢内ノ血量増多, 髄質ノ増殖ガ張イト云フノニー致スル, 西谷簡モ先年余等ガ分難シタ菌ヲ幼若家兎ニ食ハシテ同様ノ析見ヲ得タト報ジナ居ル.<BR>肝臓肝上皮細胞壇国濁腫脹殊ユソレガ小葉ノ周邊部ニ著明デアル, 上皮細胞ノ配列不規則デぢすうかちおんヲ起シタモノモ多イ殊ニ申心静脈ノ周ニ多イ, 中心静娠及ゼ血管ル一般ニ儂張シク居ル, 肝小葉静版賢内ニル圓形細胞ノ浸潤ヲ見タ, 粟粒壌死竈ル割合ニ少カツタ.脂肪沈着ノ僅ニ認メタ.星芒細包ル饗化少ク増殖シナ組織球ヲ作ツプ居ルモノモアノン.恒遠 (2) モ星芒細胞ル他ノ細胞ヨリモ毒素ニ樹スル抵抗力ガ張ク維過ガ永イト反プ増殖シナ居ルヤウデアルト添ツクル.<BR>以上ノ所見ハCurschmann (3), Fraenkel u. Schmonds (4) モ認メテ居ル.<BR>淋巴線.濾胞バー般ニ嬢大シプ境界不明, 芽心不明デアル.淋巴母細胞ハ増殖シプ居ル核ノ崩壊シタモノモアノン保田 (5) モ赤痢, 疫痢デ之等ノ所見ヲ認メプ居ル.綱状織内皮細胞組織球ノ肥大増殖ヲ認メル, 髄索ノ淋巴母細胞ノ増殖ハ著明デアル.<BR>腎臓.懸毬騰血管充盈, 圓形細胞浸潤ガドノ例ニモ見エタ蹄係細胞ノ壊死ヲ見叉出血ヲ見タ.青木ωモ赤痢並ニ疫痢ノ腎臓ヲ組織學的ニ研究シプ, ソノ68%ニ縣毬騰腎炎ヲ見タト報ジテ居ノン.ぼうまん氏嚢ニル異常ヲ見ナィ.細尿管圭要部ノ上皮掴濁腫脹シテ居ル上皮細胞ノ原形質ハ顎粒状ニナリ核ル染色不同退行性墾化ヲ示シテ居ル.問質ニル憂化ヲ見ナイ.<BR>副腎.實質細胞ノ攣化峯シプル孫毬層ル薄クナツラ核染色不同, 索歌層モ細胞配列不規則トナツプ居ル, 淋巴球又ハ圓形細胞ノ浸潤ヲ認メル脂肪ル初期轟多ク見ル.内皮細胞ノ肥大ハ皮質ニ多ク見ル.<BR>胸腺皮髄ノ界不明.一般ニ毛細管充血シプ居ル時ニ出血ヲ見タ, 髄質小形胸腺細胞ハ核染色不同, 退行性攣化ヲ見タ.綱状織内皮細胞デ腫脹ノ強イモノヲ見タ.之等ニ出血ヲ認メタ.竹内 (6) ル傳染病ノ塒ニ胸腺ヲ初炎症ニヨツプ腫脹シテ後萎縮スルト云ヅプ居ル.は氏小騰ノ増多ル認メナカツタ.<BR>心筋, 筋繊維ノ横紋縦紋不明ノモノ多ク塒々顎粒状ニ見エタ核染色不同, 濃染萎縮, ざるニぷらすまル不明瞭,.血管ハ鑛張, 筋繊維内ニル小圓形細胞ノ浸潤ヲ見タ.
著者
代田 稔 鷹取 常時
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌
巻号頁・発行日
vol.31, no.15, pp.1943-1962, 1937

各種抗體ノ保存ニ用フル消毒劑ノ優劣ヲ視ヤウト思ツテ7種ノ藥品ヲ用ヒテ二年間實驗ヲ行ツタ. 藥品ヲ用ヒズニ密閉シテ貯エタモノガ最モ良ク, 保存ニ用ヒル藥品デハ硼酸, 石炭酸, とりぱふらびん及ビやとれんガ優良デ, ほるまりんガ最モ惡イ事ヲ知ツタ.
著者
代田 稔 田中 愛三
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌
巻号頁・発行日
vol.29, no.9, pp.947-953, 1935

B.Acidophilusノぶいよん培養生活産物ノ溶血性ニ付キ實驗シ, 併セテコノ細菌性溶血素ノ抗原性ニ就テモ實驗セリ.<BR>(本論文ノ1部ハ昭和9年4月東京ニ於ケル, 第8回微生物學會ニ於テ, 又概要ハ同年6月奉天ニ於ケル, 第1回滿鮮醫學會ニ於テ演述セリ)
著者
代田 稔
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌
巻号頁・発行日
vol.27, no.10, pp.1224-1243, 1933

溶血素ヲ産生スル細菌ノ種類, 溶血素ヲ産生スル條件, 産生シタ溶血素ノ種類, 性質, 作用等ニ就テ全般的ニ論ジ次ニ各菌ノ溶血素ニ就テ述べ, 併セテ余ノ實驗ノ結果ヲモ附記シタ.
著者
山村 浩
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.443-459, 1937-03-01 (Released:2009-09-16)
参考文献数
16

ぢふてりーノ活動性及ビ被動性免疫ヲ施サレタル動物ノ血中ニ産生乃至移行セル抗毒素量ト該動物ノ毒素耐過力トハ果シテ連行一致スルモノナリヤ否ヤニ關スル研究ニシテ, Formovaccinヲ以テ海〓ノ免疫ヲ行フニ當リ, 1回注射ニヨルモノ, 2回注射ニヨルモノ, 3回注射ノ如ク異リタル注射方法ヲ行ヒ, 又被動性免疫ニ於テハ抗毒血清ノ種々ナル量ヲ注射シタル後, 之等海〓ニ毒素ノ致死的分量ノ種々ナル倍量ヲ注射シテ毒素耐過力ヲ觀察シ, 之ヲ豫メ測定シ置ギタル海〓ノ血中抗毒素量ト對比實驗スルコトニヨリ, 血中抗毒素量ト毒素耐過力トガ如何ナル關係ニ在ルヤヲ知ラント欲セリ, 尚ホ活動性及被動性兩免疫法ニ於ケル血中抗毒素量ノ消長, 毒素耐過力ノ優劣, 其他ニ關スル實驗成績ヲモ包含セリ.
著者
植田 三郎 濱田 逸夫 赤澤 一三
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.1465-1475, 1939-12-01 (Released:2009-09-16)
参考文献数
20

家兎ニ牛型結核菌ヲ接種シ, 菌血症ノ發現並ニ其經過ヲ観察シタ.特ニ接種菌量ノ差, 接種部位ノ相違及ピ家兎ノ個性差ニ依ツテ菌血症ガ如何ニ影響セラレルカ, 又感染後つべるくりん皮内反應及ビ血中補體結合性抗體ノ出現ガ菌血症ノ消長ト如何ナル時間的關係ニ立ツカヲ檢索シタ.