著者
村野 喜代
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.12, pp.1115-1122, 1941

しつくてすと陽性ノ2-7歳ノ幼兒150名ニ對シ, ぢふてりーあなときしん皮下經鼻腔内併用免疫法ヲ施行シ, 最後ノ免疫ヨリ4週間後ニりてすとヲ行ヒタルニ104名, 67%ニ於テ陰性轉化ヲ認メタリ.
著者
尾崎 茂樹
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.692-713, 1939-06-01 (Released:2009-09-16)

弧菌, 桿菌及ビ球菌ヲ使用シ, 之レニ超音波ノミヲ作用セルモノヲ對照トシテ, 作用ト同時ニ水素, 酸素, 窒素及ビ炭酸瓦斯ヲ通ゼルモノト, 容量變化ヲ比較研究セリ.
著者
山村 浩
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.443-459, 1937-03-01 (Released:2009-09-16)
参考文献数
16

ぢふてりーノ活動性及ビ被動性免疫ヲ施サレタル動物ノ血中ニ産生乃至移行セル抗毒素量ト該動物ノ毒素耐過力トハ果シテ連行一致スルモノナリヤ否ヤニ關スル研究ニシテ, Formovaccinヲ以テ海〓ノ免疫ヲ行フニ當リ, 1回注射ニヨルモノ, 2回注射ニヨルモノ, 3回注射ノ如ク異リタル注射方法ヲ行ヒ, 又被動性免疫ニ於テハ抗毒血清ノ種々ナル量ヲ注射シタル後, 之等海〓ニ毒素ノ致死的分量ノ種々ナル倍量ヲ注射シテ毒素耐過力ヲ觀察シ, 之ヲ豫メ測定シ置ギタル海〓ノ血中抗毒素量ト對比實驗スルコトニヨリ, 血中抗毒素量ト毒素耐過力トガ如何ナル關係ニ在ルヤヲ知ラント欲セリ, 尚ホ活動性及被動性兩免疫法ニ於ケル血中抗毒素量ノ消長, 毒素耐過力ノ優劣, 其他ニ關スル實驗成績ヲモ包含セリ.
著者
植田 三郎 濱田 逸夫 赤澤 一三
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.1465-1475, 1939-12-01 (Released:2009-09-16)
参考文献数
20

家兎ニ牛型結核菌ヲ接種シ, 菌血症ノ發現並ニ其經過ヲ観察シタ.特ニ接種菌量ノ差, 接種部位ノ相違及ピ家兎ノ個性差ニ依ツテ菌血症ガ如何ニ影響セラレルカ, 又感染後つべるくりん皮内反應及ビ血中補體結合性抗體ノ出現ガ菌血症ノ消長ト如何ナル時間的關係ニ立ツカヲ檢索シタ.
著者
井上 晋 新美 修
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.184-189, 1942

所謂沈降素量 (Präcipitingehalt) 及沈降素價 (Präcipitintiter) ノ兩方面ヨリ沈降素受働免疫ヲ觀察セリ.<BR>沈降素受働免疫ニ於テ<I>Uhlenhuth</I>氏法ハアル場合ニハ恰モ量的關係ヲ明うカニスルガ如キ觀ヲ呈シ, 又アル場合ニハ全然之ト無關係ナル結果ヲ呈シ不可解ナルハ既ニ述ベシ所ナルモ, 木村ハ緒方氏法ニ依ル免疫體稀釋法ヲ以テスル時ハ正確無比ニソノ量的關係ヲ明ラカニスルモノナリト云ヘリ.<BR>沈降素量ノ多寡ト沈降素血清ノ種屬特異性ハ抗元注射回數ニ至大ノ關係ヲ有スルモノニシテ, 抗元1回注射ニヨル沈降素血清ハ沈降素量少ナキモ特異性強ク, 抗元注射回數多キニ從ヒ沈降素量増加スルモ特異性ハ次第ニ失ハレルモノナルヲ以テ, 反復血清注射抗血清ハ特異性少ナク海〓血清トモ亦作用スルヲ以テ稀釋スルハ妥當ナラズトハ佐藤ノ唱フル所ナリ.<BR>沈降素量80, 沈降素價5120ノ沈降素血清3.0cc, 7.0cc, 12.0cc注入ノ各例ニ就テ見ルニ第1例血清3.0cc注入例ハ免疫直後ニ沈降素價320, 沈降素量2ヲ示シ第1, 第2日ハ血清原液ニノミ320陽性沈降素量ハ1トナリ, 第3日ニハ既ニ反應陰性トナレリ. 第2例, 、血清7.0cc注入例ハ免疫直後ハ沈降素量4沈降素價640ニシテ第1, 第2, 第3日ト同ジク沈降素量ハ2トナリ沈降素價ハ320ヲ持續シ第5日ニ沈降素量ハ1トナリ第6日ニハ陰性トナレリ.第3例第30, 血清12.0cc注入例ヲ見ルニ注入直後ハ沈降素量8沈降素價1280ヲ示シ, 第1日ニ沈降素量ハ4ニ減ジ沈降素價モ又610トナリ第2, 第3, 第4日ト同價ヲ持續シ, 第6日ニ及ビ沈降素量ハ2トナルモ沈降素價ハ同ジク640ヲ保持シ第10日迄ハ變化ナク, 第11, 第13日ト沈降素量ハ1トナルモ沈降素價ハ同ジク640ニシテ第14日ニ陰性トナレリ.<BR>以上沈降素價ハ免疫血清注入量ニ應ジテ最高320,640, 1280ヲ示シ, 沈沈素量ノ2, 4, 8ニ似テ甚ダ合理的ニ見ユルモソノ消失スルヤ320或ヒハ640ヨリ急速ニ陰性トナルハ不可解ナル點ニシテ沈降素量トハ全ク經過ヲ異ニセル所ナリ.
著者
村上 治朗
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.517-535, 1937

組織片ヲ體外ニ於テ抗元ト接觸セシメ, 又ハ皮下並ニ静脈内ニ抗元ヲ接種シ, 逐日組織ヲ剔出シテ, コレヲ培養シ淋巴腺ノ特殊抗體 (細菌凝集素, 溶菌素, 補體結合素, 血球凝集素, 溶血素, 蛋白沈降素等) ノ産生状況ヲ觀察シ, 併セテ他臟器 (脾臟, 腎臟, 肝臟, 骨髄) トノ此等抗體産生能ヲ比較シ次ギノ如キ結果ヲ得タ.略々同一條件ノ場合即チ體外ニ於ケル抗元トノ接觸及ビ經靜脈的抗元接種ノ際ハ淋巴腺ノ抗體産生能ハ脾臟ノ夫ニ劣リ, 骨髄ノ夫ト伯仲又ハ稍々勝リ, 肝臟並ニ腎臟ノ夫ニ勝リ, 略々培養時培地ニ游出スル組織球性細胞ノ量ニ平行スルモノノ様デアル.皮下ニ一定量ノ抗元ヲ接種セル際ハ局所淋巴腺ノ抗體産生能ハー般ニ脾臟ノ夫ヲ凌ギ, コノ關係ハ山羊血球ノ様ナ非溶性抗元ノ際ハ特ニ著シク, 馬血清ノ様ナ溶性抗元ノ際ハ著シクナイ.抗體産生状況ニ關シテハ既ニ先人佐藤, 小松, 三杉, 岩田等ノ報告シタ所ト大差ガナイ.
著者
松本 榮
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.5, pp.611-624, 1935

余ハ精製ぢふてりあふおるもわくちんヲ以テ2回注射法ニ依リテしつく反應陽性ヲ呈シタル兒童ニ應用シ, 1ケ月經過後再てすと施行ノ結果ろーふおるもわくちん3回注射法ニ依ル成績ト匹敵スル好成績ヲ實驗シ得タリ.猶ホ進ムデ更ニ之ガ實驗的研究ニ依リ其ノ抗原的能力ノ優秀ナルコトヲ實證シタリ.
著者
松本 榮
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.231-242, 1934

余ハぢふてりーノ發生セサル地方ト, 年々發生スル地方ニ於ケル自然免疫存否ノ状態ヲ觀察スルハ, 防疫上極メテ有意義ナリト認メ, 小學兒童及一般幼兒ニ對シ, しつくてすとヲ實施シ, 之レガ陽性率ヲ判定シ, 更ニ防腐ノ目的ヲ以テ0.3%ノ比ニかるぼーるヲ附加シ1ケ月經過後ノてすと液ノ實驗的應用ヲ試ミタリ.