著者
山村 浩
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.443-459, 1937-03-01 (Released:2009-09-16)
参考文献数
16

ぢふてりーノ活動性及ビ被動性免疫ヲ施サレタル動物ノ血中ニ産生乃至移行セル抗毒素量ト該動物ノ毒素耐過力トハ果シテ連行一致スルモノナリヤ否ヤニ關スル研究ニシテ, Formovaccinヲ以テ海〓ノ免疫ヲ行フニ當リ, 1回注射ニヨルモノ, 2回注射ニヨルモノ, 3回注射ノ如ク異リタル注射方法ヲ行ヒ, 又被動性免疫ニ於テハ抗毒血清ノ種々ナル量ヲ注射シタル後, 之等海〓ニ毒素ノ致死的分量ノ種々ナル倍量ヲ注射シテ毒素耐過力ヲ觀察シ, 之ヲ豫メ測定シ置ギタル海〓ノ血中抗毒素量ト對比實驗スルコトニヨリ, 血中抗毒素量ト毒素耐過力トガ如何ナル關係ニ在ルヤヲ知ラント欲セリ, 尚ホ活動性及被動性兩免疫法ニ於ケル血中抗毒素量ノ消長, 毒素耐過力ノ優劣, 其他ニ關スル實驗成績ヲモ包含セリ.
著者
山村 浩
出版者
東海大学海洋学部
雑誌
東海大学紀要. 海洋学部 (ISSN:13487620)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.11-16, 2012-07-20

ニーチェは『道徳の系譜学』の中で二種の道徳(奴隷道徳と貴族道徳)を挙げ,前者が被支配民のルサンチマンをもとに形成されるのに対し,後者は支配民の優越感情をもとに形成されると説明する.しかし貴族道徳をめぐるニーチェの記述にはいくつかの矛盾が認められる.それはニーチェの「距離のパトス」という概念自体に問題がひそんでいるからである.ニーチェは貴族的支配者の優越感情を「距離のパトス」と呼び,例として古代ローマの貴族を挙げる.しかし古代身分制のように,支配者と被支配者の間に絶対的な距離がある場合,支配者は被支配者に対して人間的関心を持たない.すなわちそこでは「パトス」という感情は生じ得ない.逆にいえば「距離のパトス」が生じるのは,支配者と被支配者の距離が相対的に狭まり,前者が後者の存在を意識するようになった時である.即ち被支配層の勃興によって支配層が危機意識を感じ,その反動で生じる屈折した優越感情こそ「距離のパトス」なのである.こうした概念上の問題が記述上の矛盾を引き起こしていると考えられる.
著者
森山 秀樹 山村 浩然 北村 祥貴 西田 佑児 竹原 朗 芝原 一繁 佐々木 正寿 小西 孝司
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.368-371, 2009-04-01 (Released:2011-12-23)
参考文献数
17

症例は18歳の女性で,自動車運転中の自損事故で受傷し,当院へ救急搬送された.シートベルトは着用していなかった.腹部全体が板状硬で上腹部に著明な圧痛を認めた.腹部CTで腹腔内遊離ガスを認めた.外傷性消化管損傷による汎発性腹膜炎が疑われたため緊急手術を施行した.腹腔内には血性の腹水があり,胃前庭部の離断を認めた.幽門側胃切除を施行し,Billroth II法再建,Braun吻合を行った.術後経過は良好で術後15日目に退院した.他臓器の損傷を伴わない外傷性胃離断の報告は今までに1例もない.その発生機序を考察し報告する.