著者
高藤 清美 上野 寛仁 根本 純一 金子 正夫
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 35 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.454-455, 2011-08-23 (Released:2018-05-16)
参考文献数
4

バイオ光化学電池は、バイオマス(バイオ系廃棄物を含む)と光を組み合わせることで、バイオマスを分解し、さらに電気エネルギーを取り出すことのできる、新しいタイプの光化学電池である。バイオマスの分解・浄化とエネルギーの生成を同時にできることから、資源・エネルギー教材として興味深いものがある。バイオ光化学電池は様々なバイオマスを使用することが可能であるため、それぞれの結果を定量的に比較することで、資源・エネルギーに対する考え方を深めることができると期待できる。本研究では、教室での定量的な実験のために必要となる、光源の検討、出力電力の評価方法の検対等をおこなった。発表では実演をおこなう予定である。
著者
兒玉 明典 川村 康文 田山 朋子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 35 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.357-358, 2011-08-23 (Released:2018-05-16)
参考文献数
5

今まで,色素増殖太陽光電池の実験は,高い学習効果が認められていながらも,学校現場で行うには費用がかかりすぎると言われていた。その原因としては,生徒実験を行うための材料として,今まで高価なペースト状の二酸化チタンとヨウ素電界質溶液を用いてきたためである。そこで,著者らは粉末の二酸化チタンと,ヨウ素を含むうがい薬を用いた実験教材で電子メロディを鳴らすことに成功した。この成功によって,色素増殖太陽光電池の実験が日用品で行えるようになり,より科学技術を身近に感じることのできるものが完成した。今回はその改良と本実験材料を用いて実践を行った際の報告を行う。