著者
川村 康文
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.126-134, 1997-06-10 (Released:2017-06-30)
参考文献数
2

I teach the students physics with the following two points in mind. The first is what to teach in the physics class, and the other is how to teach it. So far as the first point is concerned, I took dynamics in driving as a theme, and as for the latter point I taught through student discussion. Better results were obtained in the latter class.
著者
野村 直洋 川村 康文
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.498-499, 2013

本研究では円運動の実験を安価で手軽に行え、生徒の理解の手助けになるような実験教材の開発を目指した。1つは手作り綿菓子機で、もう1つはCDケース型加速度計を用いた円運動実験機である。
著者
池松 尭俊 川村 康文
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.482-483, 2013

本研究では、「速度・加速度」に関してCDケースを用いて手軽に作製できる加速度計と、人が乗れる大型力学台車を作製し、理科大好き実験教室で実践した。
著者
川村 康文 YASUFUMI KAWAMURA
出版者
東京理科大学教育支援機構教職教育センター
雑誌
東京理科大学教職教育研究 (ISSN:24327565)
巻号頁・発行日
no.1, pp.101-110, 2017-03-31

これまでから、理科授業においては、理科実験の重要性が指摘されてきた1)。今後は、さらに、観察や実験から得られた結果を活用する能力の育成がめざされている。しかし、これまで、理科授業においては、十分な実験は行われない傾向もみられ、プリントへの書き込みや、インターネットで動画をみて、実験をしたことに代えている授業なども行われているのが現実である。アクティブラーニングが要求されると、授業改善も行われるが、その一方で、別の問題も表出した。それは、生徒たちは実験をしないで、他者の実験データをもとに班討議などを行い、アクティブラーニングを実践したことにしている授業である。そのようになる原因は、ひとえに、生徒を授業にひきつける理科実験の事例を、指導者側が知らないことにあると考える。このことを改善できるような理科教員の養成のあり方やメソッドを構築する必要がある。これまでに実施してきた大学での理科教員養成関係の授業実践の事例を踏まえて、そのことを実現するための授業メソッドとしての川村メソッドを提案する。川村メソッドとは、受講学生が能動的な学習を行う授業メソッドで、模擬授業を学生グループが協働的に先生役として行い、その後、そのパフォーマンスについてディスカッションを行い、次のグループあるいは、自分たちのグループに生かし、PDCA サイクルを自覚的に体験しながら学ぶという特徴をもち、理科授業の指導や理科の実験指導の自信を向上させるといった効用が確認されている。
著者
倉田 亮輔 川村 康文
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 37 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.488-489, 2013-09-06 (Released:2018-05-16)

昨今、中学校や高等学校での生徒の理科離れが問題になっている。生徒が理科離れを起こさないようにするためには、学習内容がよくわかる実験をうまく授業に取り入れ、生徒の興味・関心を引く必要がある。本研究は、「摩擦力」を生徒に体感させ、生徒の理解の手助けになるような実験器具の開発を目指した。
著者
川村 康文
出版者
京都教育大学教育学部附属環境教育実践センター
雑誌
京都教育大学環境教育研究年報 (ISSN:09193766)
巻号頁・発行日
no.6, pp.1-8, 1998-03

生命倫理の問題は,人類が「よく生きていく」ためには,さけてとおれない問題の一つである。高校生に限らず児童・生徒たちが,生命倫理について学習し,この問題について熟考することは,よき地球市民として「よく生きる力」を身につけるために大切である。今回は,そのような教育を作りあげるための基礎資料として「生命倫理」についての意識調査を理科系進学希望の高校3年生に対して行った。その結果彼らは,臓器移植,脳死,尊厳死について,脳死を人の死とし,尊厳死を認め,臓器移植を認めるという傾向がみられ,遺伝子操作についてはそう強く賛成の方向を向いているのではないことがわかった。実験動物にも,人間が侵してはならない権利があると考えていた。出産に関わる考え方は,出生前診断は行うことがあってもよいと考えており,状況によっては中絶の可能性を認めることもあるとしていた。代理母に関しては否定的な傾向が示された。人間に対する遺伝子治療でも,そう強く賛成の方向は向いていなかった。
著者
兒玉 明典 川村 康文 田山 朋子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 35 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.357-358, 2011-08-23 (Released:2018-05-16)
参考文献数
5

今まで,色素増殖太陽光電池の実験は,高い学習効果が認められていながらも,学校現場で行うには費用がかかりすぎると言われていた。その原因としては,生徒実験を行うための材料として,今まで高価なペースト状の二酸化チタンとヨウ素電界質溶液を用いてきたためである。そこで,著者らは粉末の二酸化チタンと,ヨウ素を含むうがい薬を用いた実験教材で電子メロディを鳴らすことに成功した。この成功によって,色素増殖太陽光電池の実験が日用品で行えるようになり,より科学技術を身近に感じることのできるものが完成した。今回はその改良と本実験材料を用いて実践を行った際の報告を行う。
著者
林 壮一 川村 康文 村上 聡
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.191-196, 2015

東日本大震災後に高等学校で物理を学習した生徒に対して,高校時代の物理で実施した実験や放射線に関する講義・実験や実習などの調査をアンケートによって行った。その結果,物理実験を行った経験のある生徒の割合は,山崎らが調査した結果に比べて増加していた。しかし,放射線に関する講義や実験,実習の経験のある生徒は全体の10%以下であり,山崎らの調査結果同様にその実施の割合は少ないままだった。このことから,東日本大震災後であっても,放射線に関する学習がほとんど実施されていないことが明らかとなった。
著者
川村 康文
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.506-511, 2000-12-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
3

高度科学技術社会にあって,我々人類が,科学的なものの見方や考え方を身につけることは重要なことである。またこれまでこのような観点から,青少年が身につけるべき科学的なものの見方や考え方が,多方面から提案されてきた。しかし青少年が,現時点でどのような科学的なものの見方や考え方をしているかについては,これまでに十分には明らかにされてこなかった。本研究では,青少年の科学観について調査した結果について報告する。
著者
川村 康文
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学環境教育研究年報 (ISSN:09193766)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.29-42, 2002-03-31

環境NGOサイエンスEネットが,2001年度に行ってきた活動内容について報告する。また,あわせて,本年度新たに,小中高校生用に開設された「サイエンスEネット ヤングスターズ」について概説する。
著者
川村 康文 田代 佑太
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.44-52, 2012
参考文献数
6
被引用文献数
1

This research investigates the effect of a mock lesson to students on a teacher training course in science. This research attempted to document changes in students' knowledge and concepts about performing a science lesson by using an image mapping test before and after the lecture. An investigation was also made whether important science instruction skills when performing a science lesson were able to be supported by observing other students' mock lesson. The results show that the students could gain confidence, especially concerning instructions for science experiments. In addition, they acquired viewpoints which are required for a teacher, such as safety, conduction a preliminary experiment, and writing on the blackboard.
著者
小田 善治 川村 康文
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.220-223, 2009
被引用文献数
1

学校教育現場において,新エネルギーについて学習ができる実験教材を求める声は大きい。これまでにも色素増感太陽電池を児童・生徒に作製させ電子メロディーを鳴らし,模型自動車を走らせる実験教材を研究開発してきたが,アモルファスシリコン太陽電池のように色素増感太陽電池が搭載され,自走する模型自動車の実験教材の完成には至っていなかった。本研究では,自走式模型自動車用色素増感太陽電池の研究開発を行い,色素増感太陽電池が搭載された模型自動車が安定して走行する実験教材の開発に成功したので,これを報告する。