著者
花岡 愛子 松尾 七重
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 45 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.383-384, 2021 (Released:2021-12-20)
参考文献数
2

本研究の目的は、就学前幼児向けの図形教育プログラムの効果を明らかにすることである。そのために、 先行研究や各種テストを参考に、幼児のもつ資質、能力に鑑みた幼小接続の観点から、未就学児向けに図形能力 を測る図形認識力テストを作成し、その結果を改善するための、幼児の持つ資質・能力に適合した図形教育プロ グラムを開発した。5 歳、6 歳の 13 名の園児に対し、約 2 ヶ月間定期的に株式会社プレイシップが開発したさん かく積み木(HEMPS)を活用した図形教育プログラムを実施し、その事前、事後で図形認識力テストを通して、 園児の認識の変容を分析した。その結果、特に図形構成力の改善が見られた。
著者
常見 俊直 仲野 純章
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 45 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.593-596, 2021 (Released:2021-12-20)
参考文献数
16

教育の質保証や質的転換・向上を進める中で,高大連携事業は益々重要性を増している.高大連携事業は,大学訪問や出張講義や次世代科学者育成といった様々なものがあるが,高校生が習い,大学生・大学教員が講義や指導助言するものが多い.そのような中,本研究では,より高次の連携を目指した高大連携事業の一つとして,「高校生と大学生による課題研究の協働推進」という形態を企画し,検証的に実践を進めてきた.現在,高校生と大学生からなる2グループが,課題研究のテーマとして「煤の性質の条件による変化」及び「マンボウの粘液の抗菌作用の有無」を設定し,協働的に活動を進めている.こうした実践により,高校生側への教育効果は勿論のこと,大学1・2回生への探究的な実験体験の提供や大学3・4回生程度の論文購読・発表ゼミに相当する機会の提供など,大学生側への教育有効も確認されつつある.