著者
浜根 大輔 齋藤 勝幸
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2017年年会
巻号頁・発行日
pp.60, 2017 (Released:2020-01-16)

日本各地の砂金・砂白金について記載鉱物学的な調査を進めている中で,北海道から複数の本邦初産および希産鉱物を見出したので,ここまでに得られた内容を報告する。特に,元江鉱(yuanjiangite),自然鉛(native lead),金-銀-錫鉱物,トロフカ鉱(tolovkite),ラウラ鉱(laurite),トラミーン鉱(tulameenite),イソフェロ白金鉱(isoferroplatinum)について報告する。
著者
中村 友梨江 長瀬 敏郎 栗林 貴弘 今井 裕之
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2017年年会
巻号頁・発行日
pp.41, 2017 (Released:2020-01-16)

昨年の年会にて結晶構造を報告した奈良県天川村産のレインボーガーネットについて,詳細な内部組織の観察からラメラ組織の成因を議論することを目的とし,薄片及び研磨片を電解放出型走査電子顕微鏡で観察した.Fine lamellaeはほぼアンドラダイト端成分の層とAlに富む層からなり,先行研究と同様に各層の幅には周期的な変化がみられた.幅が変化する場所はwavy lamellaeに一致する.また,fine lamellaeは幅が変化するところでクランク状に折れ曲がっており,結晶表面に対する高さが1周期分だけ変化する.これらの観察結果からwavy lamellae はfine lamellaeの厚さの変化によるモアレであること,fine lamellaeは平坦ではなく結晶面に対して山なりで階段状の斜面になっていることが明らかになった.さらにfine lamellaeがセクター境界の両側で一対一に対応しており,境界を越えて連続していることからfine lamellaeは成長縞であり,その形状はガーネットが成長したある時点での結晶表面の形状を反映していると考えられる.
著者
Bacik Peter 宮脇 律郎 Atencio Daniel Camara Fernando Fridrichova Jana
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2017年年会
巻号頁・発行日
pp.45, 2017 (Released:2020-01-16)

ガドリン石超族の命名分類体系が定義、承認された。ガドリン石超族は、単斜晶系で、空間群P21/c (#14)の同形構造を持つ一般式 A2MQ2T2O8 のケイ酸塩、リン酸塩、ヒ酸塩鉱物で構成されている。ガドリン石超族はケイ酸塩のガドリン石族とリン酸塩・ヒ酸塩のヘルデル石族に分類される。さらに、ガドリン石族はガドリン石亜族とダトー石亜族に、ヘルデル石族はヘルデル石亜族とドラッグマン石亜族に細分される。“ベイカー石”[Ca4B5(SiO4)3(O3(OH)5)]は最卓越則に照合すると鉱物種としての独立性が無いため、鉱物種としては抹消されることになった。
著者
門馬 綱一 谷 健一郎 宮脇 律郎 長瀬 敏郎
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2017年年会
巻号頁・発行日
pp.55, 2017 (Released:2020-01-16)

サハリン南部の複数箇所から、シリカクラスレート鉱物であるメラノフロジャイトと千葉石の仮晶、および未変質のメラノフロジャイトを見いだした。Nevelskでは、中新世の頁岩中にパイプ状~脈状の石灰コンクリーションが点在し、その中の化学合成群集化石に伴ってメラノフロジャイトの100 μmほどの微細結晶集合体が産出する。Nevelskの南方約50 kmのKuznetsova(旧宗仁岬)周辺では、火山砕屑物を主体とする中新世の地層中に、直径100m前後の小さな火山岩体が数個分布しており、そのうち2つの岩体からメラノフロジャイトの仮晶が見いだされた。また、国立科学博物館所蔵の戦前のサハリン産鉱物標本の中からも、千葉石やメラノフロジャイトの仮晶と思われる試料を複数確認した。今のところ、現地では千葉石の仮晶は見いだせていない。