著者
石戸 拓朗 森山 敦子 池谷 和浩
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1187, pp.10-15, 2021-03-11

「10年前は、この部分はほとんど壊れなかったのだけれど……」。JR郡山駅近くに立つ郡山市中央図書館で片付けなどに当たっていた小野浩幸館長は、残念そうにつぶやいた。 2月13日の地震により、この施設では前面道路に面した南側を中心として鉄筋コンクリー…
著者
出水 享
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1185, pp.70-77, 2021-02-11

軍艦島で崩壊へのカウントダウンが始まった─。2020年3月、世界文化遺産・軍艦島(正式名:端島)にある日本最古の鉄筋コンクリート(RC)造アパート「30号棟」(1916年建設)の一部が突然崩落した。2020年6月には大雨の影響で別の箇所が崩落。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1189, pp.68-71, 2021-04-08

政府の緊急事態宣言が3月21日までで全面解除されたが、新型コロナウイルスへの警戒は続く。感染者が自宅療養する場合、家庭内感染を防ぐにはどうすればよいか。日本建築学会のWGがまとめた対応方法を紹介する。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1195, pp.5-8, 2021-07-08

7月13日からいよいよ五輪選手村の本格利用が始まる。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会(組織委)は6月20日、東京・晴海エリアに立地する居住棟や選手村ビレッジプラザなどの内部を報道陣に公開した。 五輪選手村の開村期間は五輪時が7月13日-8月11日、パ…
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1202, pp.14-19, 2021-10-28

館内に入るまでのシークエンスも、日本らしい配慮が行き届く。敷地いっぱいにパビリオンを建てる国が多い中、日本館はコンコースに接する"一等地"を水盤に充てた〔図1、写真2〕。外観で水盤の涼しげな印象を与えるだけでなく、水の気化熱により冷やされた…
著者
佐々木 大輔
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1196, pp.20-25, 2021-07-22

コロナ禍で1年延期された東京五輪が2021年7月23日、幕を開ける。57年ぶりの巨大イベントは、東京に緊急事態宣言が発令される中、大半の会場で無観客に。巨額を投じて整備された五輪施設はレガシー(遺産)として、街に何を残すのか。
著者
松浦 隆幸
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1162, pp.52-61, 2020-02-27

「大屋根で覆った吹き抜けの大空間に、各フロアを段状に重ねた構成は、大幅な省エネを意図したものでもある」。そう話すのは、佐藤総合計画東京第1オフィス第1設計室長の渡辺猛氏だ。この建物は、アーケードの商店街や、その先にある大村湾に向けて西に開い…
著者
長井 美暁
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1169, pp.56-67, 2020-06-11

可逆性のある改修と大胆な改修をミックス新型コロナウイルスの影響でオープンが延びていた京都市美術館が2020年5月26日に開館した。設計者は、「歴史的な建物の保存」と「現代の美術館としての活用」という矛盾する難題に挑んだ。(長井美暁=ライター)北西側…
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1179, pp.42-45, 2020-11-12

建設業界の不祥事と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、2005年に発覚した構造計算書偽造事件だろう〔図1〕。1人の一級建築士がホテルやマンションなど99件もの偽造に関与し、建築基準法令が規定する耐震性能を満たさない建物を社会に現出させた。 世間をにぎわせ…
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1159, pp.80-83, 2020-01-09

渋谷の北側、公園通り沿いに、にぎわいを集める大型複合施設が完成した。らせん状の立体街路と一体でファッション店や劇場などを配置し、人の流れを変える。「渋谷PARCO(渋谷パルコ)」が帰ってきた。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1186, pp.62-64, 2021-02-25

人事コンサルタントであるKPMGコンサルティング(東京都千代田区)People&Changeの飯干悟ディレクターは、「従来のように60歳を過ぎたら一律で賃金を4、5割カットする企業だけでなく、仕事の内容によって給料を決める会社が出てくる。以前と同じ給料をもらえるな…
著者
山内 真理
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1154, pp.90-92, 2019-10-24

手元の資金に常に余裕がなく、所長が自らの役員報酬の支払いや立て替え経費の精算を留保する。そうした、いわゆる自転車操業の状態を招きそうな場合、いかに脱するか。「資金繰り表」を使って考えてみよう。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1158, pp.46-49, 2019-12-26

解体された村野藤吾設計の大阪新歌舞伎座が、新築された超高層ホテルの低層部に再現された。設計を手掛けた隈研吾氏は、「連続唐破風」に象徴される村野流モダニズムの意匠の忠実な再現を目指した。 2019年12月1日、大阪・難波にホテルロイヤ…
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1169, pp.82-85, 2020-06-11

再び始める建築巡礼。今回のシリーズで巡るのは1975年以降の建築だ。いわゆるポストモダニズムが隆盛を見せる頃だが、必ずしもそれにとらわれることなく、この時代の建築を幅広く取り上げていくつもりである。
著者
花岡 郁哉
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1180, pp.80-85, 2020-11-26

10アルミ材やプレキャストコンクリートで仕上げた白くミニマルなデザイン—。こんな特徴を持つ花岡郁哉氏の設計は、実は緻密だ。汚れに配慮しながら快適な光環境を生み出す。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1197, pp.78-81, 2021-08-12

訪れたのは2021年6月だった。雨がやんで、雲の切れ間から日が差すと、途端に周囲の木々が緑に輝き出した。場所は軽井沢の中央部にあたる平たんな別荘地の一角。そこに、この小さな美術館は立っていた。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1185, pp.8-10, 2021-02-11

デザインビルド方式による庁舎建設のプロポーザルで、異例の事態が立て続けに発生している。1次審査を通過した3者のうち2者が突然の失格に。その決定プロセスを巡って、審査を担う委員の大半が辞任した。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1155, pp.12-17, 2019-11-14

台風19号で多摩川の水位が上昇し、内水氾濫や無堤部からの溢水(いっすい)が発生した。タワーマンションを多く抱える武蔵小杉や、洗練された商業施設が立ち並ぶ二子玉川などが被害を受けた。気候変動の影響で、今後も豪雨や猛烈な台風が増えるとみられる。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1165, pp.10-12, 2020-04-09

中国の湖北省武漢市で新型コロナウイルス専門病院として、着工から10日後に稼働を開始した「火神山医院」〔写真1〕。延べ3万3900m2、ベッド数1000床の巨大施設が瞬く間に出来上がっていく様子は世界を驚かせた。 日本で中国・武漢市の「火神山医院」と同様の施設…
著者
川又 英紀 長井 美暁
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1164, pp.32-53, 2020-03-26

2020年7月の東京五輪・パラリンピック大会の開幕が4カ月後に迫った。新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれてはいるものの、東京・晴海では「五輪選手村」の整備が最終段階を迎えている。そしてこの場所は、23年に「HARUMIFLAG(ハルミフラッグ)」という新しい…