著者
松浦 隆幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.914, pp.30-33, 2009-12-14

白く塗りつぶして、質感を消したレンガタイルの外壁。古ぼけた小屋組みをあらわにした天井─。築25年の木造住宅を全面改修した「奥沢の家」は、改修ならではのデザインにあふれている。 「既存の住宅は、建築家の視点からすると嫌悪感さえ抱くようなデザインだった。精一杯に見えを張って、西洋風のぜい沢を表現しようとしたハリボテ建築だった」。
著者
松浦 隆幸
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1162, pp.52-61, 2020-02-27

「大屋根で覆った吹き抜けの大空間に、各フロアを段状に重ねた構成は、大幅な省エネを意図したものでもある」。そう話すのは、佐藤総合計画東京第1オフィス第1設計室長の渡辺猛氏だ。この建物は、アーケードの商店街や、その先にある大村湾に向けて西に開い…
著者
松浦 隆幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.488, pp.12-17, 2010-01-22

2009年10月、群馬県みなかみ町の渓流で、一つの治山ダム*が撤去された。林野庁の職員として治山ダムの撤去を提案し、実施の道筋を付けたのが田米開隆男だ。09年3月に定年退官するまで、林野庁で主に治山事業に携わってきたが、役所内ではずっと変人扱いされてきた。しかし、タブーにも自然体で向き合う変人こそが、変革期に突破口を開くのかもしれない。
著者
松浦 隆幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.823, pp.80-85, 2006-05-22

ホテル ウィズ・ザ・スタイル 福岡(福岡市博多区)小坂竜氏の作品をスタディーする2回目は、福岡市のホテル「ウィズ・ザ・スタイル 福岡」。ボリュームの「分散」や空間の「ずれ」、視線の「抜け」といった手法を組み合わせることで、素足感覚でくつろげる都会のリゾートホテルを生み出している。
著者
松浦 隆幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1894, pp.72-75, 2017-06-05

さらに、「各課の要望に細かく応えていった結果、部分を積み上げたような表情になり、街になじんだ」。小泉氏がそう話すように、上層階の外観をよく見ると、開口部や壁の配置は各階で少しずつ異なり、連層窓に庇という共通した構成のなかで独自の表情を生ん…