著者
Want Roy
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.76-86, 2004-05

身の回りのあちこちに埋め込まれたマイプ「ICタグ」が,コンピューターネットワークとつながって,様々なサービスを提供してくれる──そんな時代が近付いている。買ってきたプリンターはコンピューターのそばに置くだけで自動的に接続され,冷蔵庫は牛乳とサラダの賞味期限を検知して教えてくれる。
著者
Catania Kenneth
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.70-74, 2010-06

地面をゆらすとミミズが出てくるのはなぜか? 震動を雨だと解釈しているという説があったが,かつてダーウィン(Charles Darwin)が推測したように,腹をすかせたモグラから逃れるためだった。 夜明けにフロリダのしかるべき場所でハイキングをしたら,草木の陰に隠れた捕食動物がたてる音が聞こえるかもしれない。
著者
Fiorillo Anthony R.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.54-62, 2005-03

過去20年の調査研究によって,いまから7500万?7000万年前のアラスカに8種類の恐竜が生息していたことが明らかになった。これらの恐竜は寒くて暗い長い冬を生き抜くことができるよう,うまく適応していたに違いない。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.36-39, 2011-06

平安時代前期の貞観11年(869年),陸奥国(東北地方の太平洋側の地域)で大地震「貞観地震」が起きた。実は860年頃から四半世紀の間に,貞観地震のほか,関東大地震,南海地震などの大地震が発生し,富士山が噴火した。
著者
Richards Paul G. キム W.-Y.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.78-86, 2009-06

2009年2月時点で,イランは自国の核計画に沿ってウラン濃縮能力を急速に拡大している。2008年11月にインドのムンバイで起きたテロはインド・パキスタン間の核戦争の危機をこれまで以上に高めた。
著者
Grabowski Robert Navarro-Serment Luis E. Khosla Pradeep K.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.62-68, 2004-03

テロリストたちがオフィスビルを襲撃して人質を取って立てこもった。入口や窓はテロリストによってふさがれ,外からはテロリストの人数や所持している武器,人質の監禁場所などは見えない。
著者
丸山 茂徳
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.46-55, 2002-04
被引用文献数
4

火星の表層は赤茶け,猛烈な暴風と低温にしばしば見舞われる。表面には海はおろか液体の水すらない。
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.10, pp.26-43, 2002-10
著者
沢田 一夫
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.80-91, 2000-04

富士山のふもとにあるリニアモーターカーの山梨実験線。新幹線をさらにスマートにしたような白と青のツートンカラーの3両編成の列車は,音もなく滑るように発車した。
著者
ニコレリス M.A.L.
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.12, pp.82-87, 2012-12

現在,コンピューター画面上のカーソルやロボットの腕を脳波で制御できている。近い将来,歩行が困難な人が全身を覆う人工装具「エクソスケルトン」を自分の脳波で制御して,優雅に歩けるようになるだろう。
著者
Simmons Nancy B.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.60-69, 2009-05

現存する哺乳類の種数の20%はコウモリ類が占めている。コウモリがこれほど多様な進化を遂げられたのは,もちろん空を飛べるからだ。
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.8-11, 2015-07

実験物理,理論物理に続く第3の研究方法,計算物理学を駆使してスーパーコンピューターの中に「もう1つの現実」を創り上げいくつもの未知の現象を解明するカギを見いだした
著者
ホール S.
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.48-54, 2020-06

超巨大火山(スーパーボルケーノ)は内部に途方もない破壊力を蓄積しており,大陸の形を変えるほどの大噴火を起こす場合がある。人類がその種の大噴火を目にしたことはまだない。南米アンデスの高地ラグナ・デル・マウレで火山系が発達しており,私たちが生きているうちにスーパーサイズに達する可能性がある。マグマ溜まりはすでに巨大で,過去の噴火からして壊滅的なパワーであるとみられる。
著者
Bindeman Ilya N.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.22-31, 2006-09

米国西部,カリフォルニアとワイオミングの地下には普通の火山を数十個束ねたようなモンスター級火山「スーパーボルケーノ」が眠っている。同様の火山はインドネシアとニュージーランドでもくすぶっている。
著者
Kirkwood Thomas
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.12, pp.62-71, 2010-12

自分の人生の終わり方を決めることができるとしたら,つまり,最後の数週間や数日間,数時間,数分間をどう生きるかを選べるなら,あなたはどうするだろうか? たとえば,最後の瞬間まで元気で,いきなりぽっくり死にたいだろうか? 多くの人がその選択肢にうなずくが,そこには重大な落とし穴がある。もし,あなたが「気分は最高,元気いっぱい!」と感じているなら,次の瞬間に死に…
著者
Gasperini Luca Bonatti Enrico Longo Giuseppe
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.36-42, 2008-08

今からちょうど100年前,シベリア中央部のツングースカ上空で大爆発が起きた。2000km2に及ぶ森林の8000万本ほどの樹木が,ある地点から放射状に外側へとなぎ倒された。
著者
Kasting James F.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.76-84, 2004-10

およそ23億年前,変わり者の微生物が若い地球の空を酸素で満たし,生物界に革命が起きるきっかけをつくった。シアノバクテリアと呼ばれるこの増殖力旺盛な微生物が登場しなかったら,今,世界にいる生物のほとんど,つまり酸素を必要とする生物は決して進化してくることはなかっただろう。
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.14-17, 2020-11

新型コロナウイルスの感染拡大で注目を集めた理論疫学の専門家 「人と人との接触を8割減らす」必要性などを呼びかけた 後継の育成にも力を注ぎ理論疫学を定着させようと奮闘している