著者
黄 淵煕
出版者
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
雑誌
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
巻号頁・発行日
no.11, pp.3-13, 2019-03-31

本研究では、数概念の形成が難しい事例を対象とし、数概念の獲得のために有効な指導方法を探ることを目的とした。その結果、水のように連続性のあるものを用いて量としての数の概念を指導することが、連続量から分離量への理解を促し、数概念の形成に有効であることが明らかになった。
著者
鈴田 泰子 小野 治子 宍戸 祐子 髙屋 隆男
出版者
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
雑誌
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
巻号頁・発行日
no.12, pp.25-34, 2020-03-31

発達障がいのある子どもを育てる親たちは、子育ての不安や悩みを長期間にわたり抱え続けなければならない場合がある。本稿では、親たちによる語り合いの場が持たれるまでの経緯と、そうした場が必要とされる理由やその効果を明らかにするための手がかりを記録した。また、低年齢の子どもを育てる母親たちと、思春期・青年期を迎えた子どもを持つ母親たちがともに集って語り合い、励ましと希望をもって交歓する「語ろう会」の意味について考察した。
著者
黄 淵煕
出版者
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
雑誌
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
巻号頁・発行日
no.13, pp.3-10, 2021-03-31

遠隔授業の実施に伴って相談需要が増加したADHDのある学生の支援を中心に、相談件数及び相談内容の現状についてまとめた。また、相談内容に対して本学で行った支援について、他大学の支援を参考にしながら、今後の課題について考察した。
著者
黄 淵熙
出版者
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
雑誌
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
巻号頁・発行日
no.13, pp.3-10, 2021-03

遠隔授業の実施に伴って相談需要が増加したADHDのある学生の支援を中心に、相談件数及び相談内容の現状についてまとめた。また、相談内容に対して本学で行った支援について、他大学の支援を参考にしながら、今後の課題について考察した。
著者
庭野 賀津子
出版者
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
雑誌
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
巻号頁・発行日
no.13, pp.97-106, 2021-03-31

神経発達症には何らかの脳機能障害があると考えられている。近年、さまざまな脳機能画像計測法が開発されており、医学的診断の目的だけではなく、脳科学や生理心理学の研究にも応用されるようになってきた。そのため、脳機能計測を用いた神経発達症の神経基盤を解明する研究がこれまでに多くなされてきている。しかし、脳機能計測によって得られた神経発達症の脳科学的知見が特別支援教育の現場に活かされる機会は少ない。そこで、本稿では神経発達症の中でも特に注意欠如・多動症(ADHD)に焦点をあて、近年の脳科学におけるADHD の研究成果を紹介し、ADHD の理解と支援に脳科学の知見をどう活かしていくか、その可能性を検討する。
著者
大西 孝志
出版者
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
雑誌
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
巻号頁・発行日
no.13, pp.11-23, 2021-03-31

2020年(令和2年)は新型コロナウイルス感染症対策が求められ、全ての学校において教育活動が制限されることとなった。3 月2 日から春休みまでは政府から全ての小・中学校、高等学校及び特別支援学校への休校要請、さらに4月の緊急事態宣言発令後は休校が続き、その期間が幾度か延長され、子どもたちには自宅での学習や生活が求められることになった。また、学校が再開してからも、感染症対策を踏まえた新しい生活様式下での教育活動が行われている。 一方、教員等に対する研修も同様に、これまでとは異なった開催方法が求められることになった。初任者研修、経験者研修等の悉皆研修、教員免許更新制における免許状更新講習や免許法認定講習、そして専門性向上のための様々な研修会が従前のような対面方式では行うことができなくなった。そこで、急速に利用が進んだものが、受講者が同じ場に集まることなく研修することが可能なオンラインによる研修会である。 本稿では、今年度、筆者が行ったオンライン研修会の実践報告をするとともに、受講者からのアンケート等を踏まえた私見を述べたいと思う。
著者
佐藤 大地 庭野 賀津子
出版者
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
雑誌
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
巻号頁・発行日
no.13, pp.49-65, 2021-03-31

聴覚障害は新生児聴覚スクリーニング検査にて早期に発見され、早期からの適切な支援が行われることによって、有効な音声言語の発達を促すことが可能であると指摘されている。その早期支援の重要な役割を担っているのが、聴覚障害特別支援学校における乳幼児教育相談である。 本稿では、東北地方の聴覚障害特別支援学校14校の乳幼児教育相談を対象に実施した質問紙調査の結果より、乳幼児教育相談における支援活動と関係機関との連携に関する現状と今後の課題について検討することを目的とした。1955年代から制度的な裏付けがないまま継続されてきた聴覚障害特別支援学校における乳幼児教育相談は、担当教員による工夫や努力と関係機関との連携のうえで、教育相談が継続されてきているものの、今後検討されていくべき課題が多いことが明らかとなった。