- 著者
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大西 孝志
- 出版者
- 東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
- 雑誌
- 東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
- 巻号頁・発行日
- no.13, pp.11-23, 2021-03-31
2020年(令和2年)は新型コロナウイルス感染症対策が求められ、全ての学校において教育活動が制限されることとなった。3 月2 日から春休みまでは政府から全ての小・中学校、高等学校及び特別支援学校への休校要請、さらに4月の緊急事態宣言発令後は休校が続き、その期間が幾度か延長され、子どもたちには自宅での学習や生活が求められることになった。また、学校が再開してからも、感染症対策を踏まえた新しい生活様式下での教育活動が行われている。 一方、教員等に対する研修も同様に、これまでとは異なった開催方法が求められることになった。初任者研修、経験者研修等の悉皆研修、教員免許更新制における免許状更新講習や免許法認定講習、そして専門性向上のための様々な研修会が従前のような対面方式では行うことができなくなった。そこで、急速に利用が進んだものが、受講者が同じ場に集まることなく研修することが可能なオンラインによる研修会である。 本稿では、今年度、筆者が行ったオンライン研修会の実践報告をするとともに、受講者からのアンケート等を踏まえた私見を述べたいと思う。