著者
森 雄兒
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集 22(2005) (ISSN:24330655)
巻号頁・発行日
pp.30-33, 2005-08-06 (Released:2017-07-20)

ガスマントルを使うと手軽に陽電子源を作ることができる。さらにそれを用いて磁界を加えた霧箱で使うとリアルタイムで対生成を観察させることもできる。こうした陽電子の教材は生徒が興味を強く示す魅力的な教材である。また物理教育の立場からみても陽電子は質量とエネルギーや宇宙の創生の内容にに発展させていくことができる教材であるが、現状の物理教育では、残念ながらこうした教材を有効に扱えているとはとてもいえない。ここでは「物質の歴史」を中心にすえ、陽電子、対生成を生かした授業の展開例も紹介してみたい。
著者
松井 丈夫 阿部 太郎 吉田 博一 牧野 瑤子 長谷川 誠 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集 22(2005) (ISSN:24330655)
巻号頁・発行日
pp.128-129, 2005-08-06 (Released:2017-07-20)

平成16年度採択の文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に基づくプロジェクトとして、学生グループが考案・開発した「LEDで遊ぼう」「電気の世界」と題する実験授業の内容ならびにその中で使用した実験教材を紹介する。これらは、小学5・6年生の総合的な学習の時間で、実際に演示した。「LEDで遊ぼう」では、簡単なLED点灯回路を作成し、次にそのLEDを実際に点灯させながら、別途配布した豆電球点灯回路との類似点・相違点を小学生に考えさせた。また、「電気の世界」では、小型モータを利用した手回し発電、さらに風力発電や水力発電を、実際に体験させた。両テーマとも、身近な素材を利用することで小学生の理科への関心の喚起を心がけるとともに、小学生が積極的に実験に参加し且つ現象や結果を観察して自らの考えをまとめていくような配慮がなされている。