著者
加藤 尚斗 新谷 和也 吉田 周平 山口 洋平 本田 行佑 山田 健一 長谷川 誠 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.132-133, 2005-08-06

平成16年度採択の文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に基づくプロジェクトとして、学生グループが考案・開発した「空の青さと夕焼け」と題する実験授業の内容及びそこで使用した実験教材を紹介する。アクリル板を組み合わせて製作した簡易水槽の中に様々な水溶液を入れ、これにLED単色光や懐中電灯の光をあてて、色による到達距離の違い(散乱度合いの差)や液体の色の見え方の変化を観察し、それらを通じて日中の空が青く見える理由や夕焼けが赤く見える理由を小学生に理解してもらうことを目的としている。これらは、小学5・6年生の総合的な学書の時間で、実際に演示した。実験に使用する水溶液としては、日常生活の中で箇単に入手可能なものを使用することで、再現実験が容易に実施できるようにした。また、実験の効果を増す目的で、きれいな夕焼け色を実現するために適した水溶液濃度と水槽長さとの関係を調べた。
著者
長谷川 誠 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.68-72, 2005
被引用文献数
4

平成16年度文部科学省・大学等開放推進事業「大学Jr.サイエンス事業」として,「光のふしぎにふれてみよう」と題する講座を開催した。これは,小学生や高校生に理科・科学への興味・関心を持たせることを目的としたものであるが,その中で,大学生から高校生へ,さらに小学生へのリレーティーチングを試みた。大学生及び高校生に他人に教える機会を提供することで,自らの知識を再確認・再構築する機会を提供できたと考えている。
著者
松井 丈夫 阿部 太郎 吉田 博一 牧野 瑤子 長谷川 誠 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集 22(2005) (ISSN:24330655)
巻号頁・発行日
pp.128-129, 2005-08-06 (Released:2017-07-20)

平成16年度採択の文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に基づくプロジェクトとして、学生グループが考案・開発した「LEDで遊ぼう」「電気の世界」と題する実験授業の内容ならびにその中で使用した実験教材を紹介する。これらは、小学5・6年生の総合的な学習の時間で、実際に演示した。「LEDで遊ぼう」では、簡単なLED点灯回路を作成し、次にそのLEDを実際に点灯させながら、別途配布した豆電球点灯回路との類似点・相違点を小学生に考えさせた。また、「電気の世界」では、小型モータを利用した手回し発電、さらに風力発電や水力発電を、実際に体験させた。両テーマとも、身近な素材を利用することで小学生の理科への関心の喚起を心がけるとともに、小学生が積極的に実験に参加し且つ現象や結果を観察して自らの考えをまとめていくような配慮がなされている。
著者
長谷川 誠 松井 丈夫 森田 恭平 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.130-131, 2005-08-06
被引用文献数
1

光の分光、各色光の波長の簡易計算、さらにはCDやDVDのトラック間隔の計算を簡単に行うことができる理科実験プログラムを紹介する。1000本/mmのスリットが設けられた透過型回折格子フィルムに懐中電灯の光をあてて、透過光をスクリーン上で分光させる。このとき、スクリーン上での光の中心からある色までの距離、ならびに回折格子フィルムからそのスクリーン上のその色までの距離を測定すれば、その色の光の波長を簡単な乗除計算で求めることができる。さらに、CDまたはDVDから透明なディスク片を作成し、これを回折格子の代用として懐中電灯の光を分光させた状態では、上記の波長の値を用いて、CDやDVDのトラック間隔(回折格子の格子ピッチに相当する)を簡単に計算することができる。この実験内容は、小・中学生向けの理科実験講座などで実際に演示しているが、特に困難も無く波長の計算を行ってもらっている。