著者
小林 保
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第51回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.116, 2001 (Released:2002-05-10)

構造力学における荷重は単位の異なる3種類がある。超関数を用いればこれらを統合して表示でき、集中力はディラック関数の特異点で表示される。超関数の理論は、ディラック関数の特異点について、「関数値は存在しない。」と説明するのみであり、集中力の存在感が希薄になっている。筆者は、超関数の特異点の特徴を「定積分の集中」と把握することを提案する。これを用いて、「関数擬値」を定義し、「材軸線に沿う座標と関数擬値の対応」により、荷重の分布を表示する。
著者
勝山 智男 清野 健 渕上 信子
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第51回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.225, 2001 (Released:2002-05-10)

水道の蛇口から滴る水滴の落下現象は、身近なカオスの例として良く知られている。この滴の落下運動を、高速ビデオカメラによる画像解析と流体力学的数値実験の両面から解析した。それにより、従来の落下間隔時系列解析からのみでは得られなかった、低次元ストレンジアトラクタの構造が明らかになった。得られた結果は、これまで多くの実験で観測されてきたこの系の複雑な振舞に低次元写像力学系としての系統的な説明を与える。
著者
三村 泰成 吉村 忍 古川 知成 河合 浩志
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第51回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.197, 2001 (Released:2002-05-10)

構造物の設計では設計変数を実数として扱うことが多い.このような場合,傾斜法を用いた最適化を行なうのが普通である.しかしながら,評価にFEMモデルを用いた場合など,非線形性や誤差などが原因で,必ずしも良好な解探索を実現できない.そこで,本研究では,CADモデルより生成した大規模FEMモデルを用いた最適設計での種々の問題点を明らかにし,大規模問題に適用可能な手法,「制約引き戻し法」を提案した.本手法を用いれば,効率的に許容解を求めることが可能であり,評価に時間のかかる大規模な問題に対しても,効率的に設計可能な解を探索できる.