著者
佐藤 永欣 梅木 紀之 鈴木 彰真 村田 嘉利
雑誌
第24回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.102-108, 2016-10-12

スキージャンプ競技の練習のうち,練習メニューの仕上げがジャンプ台で行われる.スキージャンプ競技においては踏切が飛距離の要因の 8 割を占めるといわれており,スキージャンプ競技の練習はよい踏切をするための練習である.ジャンプ台における練習では,踏切台付近にいるコーチが踏切前後の模様をビデオ撮影し,ビデオを選手と一緒に再生して踏切が理想に近いかどうかを確認している.しかし,選手は着地後,踏切台付近のコーチのところまで 100 メートルほどジャンプ台を登る必要があるため,確認するまでジャンプ後 5 分以上かかってしまう.本システムは,着地点付近と踏切台をネットワーク接続して双方に端末を置き,ビデオを共有することで着地後直ちに踏切のビデオを確認しコーチの指導を受けることを実現する.
著者
松本 哲 義久 智樹 川上 朋也 石 芳正 寺西 裕一
雑誌
第24回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.199-201, 2016-10-12

近年,USTREAM やツイキャスといった,個人がインターネットを介してリアルタイムな映像配信を行えるインター ネットライブ放送サービスが普及している.我々の研究グループでは,異世界放送システムと呼ぶ,分散型映像処理を用いたインターネットライブ放送システムを研究開発している.異世界放送システムでは,計算能力の高い映像処理サーバを用いることで,映像処理にかかる時間を短縮しつつ,映像データを配信できる.インターネットライブ放送では,放送禁止区域に入ると画面を黒くする,放送者以外が写っていればモザイクをかける,といった放送者の意図に応じた映像処理を行うことがある.これらの映像処理を自動的に行うことで放送者の操作回数を削減できるが,これまでの異世界放送システムでは,放送開始前に設定された映像処理を放送者や視聴者の指示に従って付加することしかできなかった.そこで本研究では,放送者の意図に応じて柔軟に自動的に映像処理を行える異世界放送システムのための映像処理ルール記述方式を提案する.提案方式では,映像処理を行うタイミングと条件をルール形式で記述することで,柔軟かつ自動的な映像処理の実現を目指す.