著者
高橋 正憲
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2005年度春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.43, 2005 (Released:2005-09-09)

情報システムが企業活動において有効に機能するためには,システムが前提としているビジネスプロセスが経営目標,経営戦略の実現に適合していることが必要である.昨今の変化の激しい経営環境の下では,ビジネスプロセスは定常的な機能モデルからダイナミックなプロセスモデルに転換せざるを得ない.こうした中でプロジェクトマネジメント協会(PMI: Project Management Institute)が2003年12月に発表した「組織的プロジェクトマネジメント成熟度モデル(OPM3: Organizational Project Management Maturity Model)」は,プロセス最適化に向けて成熟度評価のリファレンスモデルと継続的改善のフレームワークを提供するものとして興味深い.本論では,OPM3の構成要素について概説するとともに,その将来的な意義について考察する.
著者
南波 幸雄
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2005年度春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.63, 2005 (Released:2005-09-09)

企業情報システム(EIS)の再構築について,プロジェクト管理の視点からの報告は多いが,アーキテクチャの視点でのアプローチは少ない.本報告では,EISの再構築について,企業レベルのアーキテクチャをとらえる「EIS都市計画アプローチ」を適用し,その視点から考察する.具体的には,EISアーキテクチャを記述するための,「構造」,「部分と全体」,「内と外」の3つのビューポイントから,ERPの導入などのEIS再構築事例を分析し,移行計画としてのEISシナリオの適用性と考察し,その問題点と今後の方向性について検討する.
著者
芝野 治郎
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2005年度春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.21, 2005 (Released:2005-09-09)

昨年秋(平成16年)および一昨年、中小企業でのバランススコアカード(BSC)の導入を支援する機会を得た。大企業とは違った、中小企業でのBSC導入の問題点がいくつか明らかとなったので、それらを集約し、解決策を検討したい。またBSCの導入を通じて、BSCが経営管理上に持つ意義もいくつか明らかとなってきたので、特にそれらの中で、従来の経営管理論で見過ごされてきたものについて取り上げてみたい。これらを総合することにより新しい経営管理論の体系を構築するきっかけになることを期待している。