著者
沢 恒雄
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.19, 2008 (Released:2009-01-07)

21世紀は、人類の存亡を賭けたトリレンマの緩解を前提とする。その政策は、人類・生物温存と言語・文化温存の2大モデルを具現化した社会システムの実現による。GMAISは、2大モデルの実現を可能にする思想・科学技術的な先人の遺産を背景にした情報システムである。今回の発表は、安心・安全をキーワードとする社会システムとして哲学的、社会的、科学技術的な先人の遺産を有効に活用しあるべき姿としてのデペンダビリティを織り込んだ情報システム(GMAIS)を考察した。
著者
斎藤 進也
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.116, 2008 (Released:2009-01-07)

昨今、各人の自発的な参加のもと結成され、公益的な協働を行う「非営利ネットワーク」の社会的インパクトが増大している。そうした非営利ネットワークの成員らは、メーリング・リスト(ML)やSNSなどのICTをインタラクションのツールとして活用しているため、そこでのログ(通信記録)は、そのネットワークの内実や動態を知る上での重要な一次資料となると考えられる。 本研究では、先ず、非営利ネットワークにおいて実際に使用されているMLのログに対してテキストマイニングを実施し、結成から協働の組織として機能するに至るプロセス(組織化プロセス)の可視化を試みた。次いで、可視化の結果をふまえ、自発的に形成された組織の動態を把握する手法としてのテキストイニングの適用可能性について考察した。
著者
根来 龍之 足代 訓史
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.94, 2008 (Released:2009-01-07)

本稿は,因果連鎖の網の目構造論の立場(根来, 2008)から,意図せざる結果の類型化とそれへの対処について考えることを目的とする.意図せざる結果に関する議論は,基本的にはいかなる行為も,意図した結果のみならず,多かれ少なかれ意図せざる結果をも産むという問題認識に立っている.本稿では,行為者が自らの置かれている因果連鎖環境をどこまで読みきれているかどうかによって,意図せざる結果を5つのパターンに類型化する.類型化によって意図せざる結果の議論を網羅的に理解するとともに,避けることのできない宿命にある意図せざる結果への一定の対処方法として,因果連鎖の読みのパターンを広げることを提案する.
著者
丸岡 泰 杉田 博
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.128, 2008 (Released:2009-01-07)

IT(とくにSNS)を用いた地方都市の観光振興の人材育成上の課題を明らかにする。宮城県第2の都市で非伝統的観光地石巻市の観光振興のため、石巻専修大学を中心とする活動が行われてきた。2007年から同大学中心にSNS運営が始まった。2008年には、「観光から地域(まち)をつくる交流広場」が2回開催された。参加者へのアンケートによるとこの広場は満足できる状況だが、交流促進はまだ十分ではない。今後の観光情報発信には、情報の発掘・編集とIT利用の能力向上が必要と考えられる。
著者
中里 弘穂
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.29, 2008 (Released:2009-01-07)

「地方都市に立地するソフト開発IT企業の競争優位性」 ソフトウエア開発を主体としたIT企業は、都市部、特に東京に集中して立地している。これは立地論から取引コストの節減として説明できる。しかしながら日本国内において、地方都市に本社を立地し、成長・発展しているソフト開発を主体としたIT企業が少ないながらも存在する。 本研究は、地方都市に本社を立地するソフト開発主体のIT企業(上場企業)に焦点を当て、「なぜ地方都市に立地しているのか」「地方都市の不利な条件をどのようにして有利なものに変換しているのかを」を考察する。その上でIT産業振興による地方都市の活性化の方向性を導くことをねらいとする。
著者
栗山 規矩
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.53, 2008 (Released:2009-01-07)

石巻経済は経済のグローバル化、情報化、少子化のもとで、停滞している。情報化のもとで、デジタル格差が拡大している。人口の減少が予測される。石巻地域の持続的発展と活性化のための1つの方法は外部からの交流人口を増やすことである。しかし、石巻市の観光関連業者の主たる通信手段は電話とfaxである。交流人口を増やすためには、石巻観光協会のホームページを充実する必要がある。このために、観光情報を発掘、収集、創出、編集を地域SNSによって行い、観光協会のHPを常時更新するシステムとして、石巻ユビキタス観光情報センターシステムを作ることを試みている。本報告では、現状と課題を説明し、解決のための指針を見出したい。