著者
中道 芳美 鮫島 道和 顧 寿智 杉浦 敏文
出版者
聖隷クリストファー大学
雑誌
聖隷クリストファー大学看護学部紀要 (ISSN:13482017)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.169-176, 2006-03-31
被引用文献数
1

絵画療法は、手、指、脳の働きを適度に緊張・緩和させるので、血液循環が良くなり、特に脳の前頭葉の部分を刺激し、神経伝達物質(ドーパミン)が放出され、浄化作用(カタルシス)を促す。適度な集中をくり返すことは、身体や脳の機能回復にも役立つ。どんな作品にしようかと図案構成をすることが、脳の思考回路を活発にする。絵画制作を通して自己表現をし、充実感、達成感を味わうことで情緒の安定を図ることが出来る。また、お互いの作品を認め合うことで、コミュニケーションが深まり、信頼関係が生まれる。そこには、言語としてのコミュニケーションだけではなく、非言語コミュニケーションも含まれる。この様な個別支援は生きがい支援となり、生活の質(QOL=Quality of Life)の向上を促す。絵画療法が、具体的な身体的な変化を生み出していることを、唾液中のコルチゾールを測定することで、確認することが出来た。
著者
鈴木 知代 中野 照代 藤生 君江 入江 晶子 仲村 秀子 顧 寿智 片山 京子 任 輝 謝 小燕
出版者
聖隷クリストファー大学
雑誌
聖隷クリストファー大学看護学部紀要 (ISSN:13482017)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.99-107, 2004-03-31
被引用文献数
1

個人・家族・地域の力量を高めるための地域看護活動の要因を検討する目的で、中国の重慶市の中心地にある市区と郊外にある大足県の4家族の家庭訪問調査と地区踏査を実施した。その結果より「育児のサポートカの強さ」、「家族のきずなの強さ」、「近隣の相互扶助力の強さ」そして「個人のセルフケア能力の高さ」が共通の特徴として抽出された。家族機能と家族・親族・近隣が支え合う伝統的な地域コミュニティの存在が確認された。
著者
上島 卿一郎
出版者
聖隷クリストファー大学
雑誌
聖隷クリストファー大学看護学部紀要 (ISSN:13482017)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.189-203, 2003-03-31

This is an adaptation of an original radio script. A little girl who lives in a heavily industrialized area, And wishes to live in beautiful surroundings happens to Have a strange experience through which she encounters the past world. She is miraculously saved, and in time, her wish comes true.
著者
井上 美香 Shavali Shaik 鮫島 道和
出版者
聖隷クリストファー大学
雑誌
聖隷クリストファー大学看護学部紀要 (ISSN:13482017)
巻号頁・発行日
no.11, pp.27-34, 2003
被引用文献数
1

身体機能の重要な指標のひとつである生体リズムを測定する方法のなかに、松果体から分泌されるメラトニンを測定する方法がある。メラトニン測定には通常血液が用いられているが、より簡便に生体リズムを知るために、唾液中のメラトニンを測定する方法を検討した。その結果、唾液からもメラトニンが測定でき、メラトニンリズムを再現できることが確認できた。唾液中のメラトニンは、人の体内時計の有効な指標として使える。
著者
入江 晶子 黒野 智子
出版者
聖隷クリストファー大学
雑誌
聖隷クリストファー大学看護学部紀要 (ISSN:13482017)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.115-122, 2005-03-31

近年、「思春期の保健対策の強化と健康教育の推進」対策が、様々な形で行われている。それらの中で、"同世代の仲間同士での知識の共有をはかる"、ピアエデュケーションの手法が注目されてきている。そこで今回、大学生と比較的年代の近い高等学校の1〜2年生を対象に、大学3年次の看護学生が健康教育の授業の一環として、「ダイエット」「喫煙と飲酒」「性教育」の3テーマで健康教育を実施する試みを行い、その効果について検討した。その結果、受講者の高校生において、健康教育の効果が見られた内容があった。また、健康教育を実施した看護学生も自分達の行ったことを肯定的に受け止めていた。これらから、今回の試みにおいて、対象者と実施者双方に成果があったことが示唆された。