- 著者
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松浦 健治郎
二之湯 裕久
巌佐 朋広
浦山 益郎
- 出版者
- 公益社団法人 日本都市計画学会
- 雑誌
- 都市計画論文集 第42回学術研究論文発表会 (ISSN:1348284X)
- 巻号頁・発行日
- pp.75, 2007 (Released:2007-11-06)
本研究は、近世城下町を基盤とする府県庁所在都市30を対象として、戦前の府県市庁舎が敷地内に保存された場合に、1)城下町基盤を活用した都市デザインが影響を及ぼしているのか、2)新庁舎をどのように増築しているのか、を明らかにするものである。
明らかとなったのは、1)「建築空間」の保存については、建築的条件(罹災が無いこと・耐火造・建築年が昭和以降)と立地的条件(敷地面積)が主要な要因となっていること、2)「都市空間」の保存については、都市デザイン的条件(主要街路のアイキャッチ・堀沿い等)が主要な要因であること、3)庁舎を保存するための工夫として、「新庁舎の高層化」・「重要な部分の保存」・「新庁舎を郊外に移転」の3つの手法が確認されたことである。