著者
野口 憲路 平山 秀樹 乗松 潤 鎌田 憲彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.322, pp.71-76, 2008-11-20

波長210nm〜350nm帯の紫外LED・LDは様々な研究グループで開発が進められている。しかし発光効率は低く、特に250nm以下の波長帯では報告例も少ない。我々はサファイア基板上で(In)AlGaN多重量子井戸を用いて、波長220〜350nm帯の高効率紫外発光デバイスの実現を目指している。今回は1.6nm程度の幅の狭いAlGaN量子井戸を用いることにより、2.6nmの量子井戸の時に比べ約4倍発光強度が増大することを明らかにした。またAlN電子ブロック層を用いることにより電子のオーバーフローを抑制し,p層からの発光を抑えて量子井戸からの発光が増大することを明らかにした。これらの工夫により波長234nmにおいて出力0.4mW、外部量子効率0.034%、波長241nmにおいて出力1.13mW、外部量子効率0.084%を室温CW動作において実現した。
著者
佐藤 里江子 界 義久 関根 聡 東盛 裕一 井上 靖之 首藤 啓三 柳澤 雅弘 山田 泰文 鈴木 安弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料
巻号頁・発行日
vol.97, no.234, pp.31-36, 1997-08-22

波長変換回路は、将来の光波ネットワークにおける光クロスコネクトや光処理回路等への適用が期待されている。今回、我々はパッシブアライメント技術を用いて、スポットサイズ変換付き半導体アンプ(SS-SOA)アレイをプレーナ光波回路(PLC)プラットフォーム上に搭載し、ハイブリッド集積波長変換モジュールを実現した。パッシブアライメントにおいては、マーカの赤外反射像を多値画像認識処理し自動位置調整を行う。本方法では、赤外反射光を用いることによって観測するマーカのコントラストが向上し、搭載精度の向上が可能である。作製したモジュールでは、低損失(4.2dB)、低駆動電流(<15mA)の波長変換特性を実現した。また、622Mb/sへの信号入出力特性においても良好なアイパターンを確認した。
著者
渡邊 貴之 久保田 英正 荒木 健次 浅井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.646, pp.51-55, 2004-01-30

本報告では,PWB(printed wiring board : プリント配線板)設計への応用を目的とした,フルウェーブEMI (electromagnetic interference : 電磁妨害)シミュレータBLESS(Board Layout Evaluation and Su eeestion System )について述べる.本シミュレータは並列分散型FDTD(Finite-Difference Time-Domain)法に基づき,PCクラスタ上で動作する.本稿では,まず, BLESSによる解析の妥当性をSパラメータの実測値との比較によって示す.そして,本シミュレータを用いた,市販デジタルスチルカメラ内の多層PWBの解析例を示す.what-if解析と組み合わせることにより,PWB設計の検証を行い,少ない試作回数での最適化を実現する.
著者
福田 永 植杉 克弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.178, pp.19-22, 2008-07-28

スピンコート法を用い、位置規則性を持つポリ3ヘキシルチオフェン(P3HT)膜の形成を試みた。P3HT膜は、適度な条件下での成膜後、安定な結晶構造を示した。薄膜トランジスタ(TFT)において、pチャネルモード動作を示し、最大キャリア移動度において、1.2×10^<-3>cm^2/Vsを有する性能が得られた。さらに、8638ppmのH_2ガスに応答することが確認できた。