著者
王 少如 藤波 努 Wang Shaoru Fujinami Tsutomu
雑誌
SIG-SKL = SIG-SKL
巻号頁・発行日
vol.23, no.06, pp.31-38, 2017-03-03

二胡演奏の基本的な運弓動作を筋電図にもとづいて分析した.運弓時の各筋肉の役割や活動度を調べて熟練者と初心者の違いを明らかにした.母指球筋,三角筋前部の,橈側手根屈筋(下)の筋活動が初心者と熟練者の主な違いである.熟練者では移弦動作時に母指球筋,三角筋前部,橈側手根,屈筋(下)の順で活性化するパターンが見いだされた.
著者
古屋 晋一 片寄 晴弘 木下 博 FURUYA Shinichi KATAYOSE Haruhiro KINOSHITA Hiroshi
雑誌
SIG-SKL = SIG-SKL
巻号頁・発行日
vol.01, no.04, pp.17-24, 2008-09-16

重力を利用して打鍵する「重量奏法」は、百年以上の間、ピアノ打鍵動作における熟練技能であると考えられてきた。本研究では、逆動力学計算と筋電図解析により、重量奏法が一流ピアニストのみが用いる運動技能であることを、世界で初めて実証することに成功した。
著者
諏訪 正樹 西山 武繁 Suwa Masaki Nishiyama Takeshige
雑誌
SIG-SKL = SIG-SKL
巻号頁・発行日
vol.03, no.04, pp.19-24, 2009-01-09

アスリートが「自分の身体を考え,吟味する」ことの重要性は認識されていながら,それを促す方法論の研究は未成熟である.本発表では,身体を考える能力を身につけるためには何が必要か,能力を育成するためのコーチング法や支援環境としてどのような考え方が必要かなどの問いを考察する.