著者
吉澤 和徳 吉冨 博之 上村 佳孝
巻号頁・発行日
2015-04-01 (Released:2015-04-16)

標本収集:国内各地およびブラジルでのフィールド調査により,形態および系統解析に必要なチャタテムシ,マルハナノミ,ヒョウモンチョウのサンプルの収集を行った.トリカヘチャタテは,既知5種(1未記載含む)のうち,4種の標本を得ることが出来た.飼育系統確立:トリカヘチャタテの飼育設備をブラジル共同研究者と協議し,飼育系統確立への十分な準備が整った.マルハナノミのうち,雌交尾器に特異性の見られる種の飼育は失敗したが,初年度としては想定の範囲であった.ヒョウモンチョウの飼育も行い,ハンドペアリング法の確立に向け,検討を開始した.雌雄判別:本年度特筆すべき成果として,トリカヘチャタテの終令幼虫での雌雄判別法の確立が挙げられる.これにより,今後雌雄判別や処女雌確保が必要となる多くの交配実験への道筋をつけることが出来た.系統進化:トリカヘチャタテの核18S, Histone 3 およびミトコンドリア16S, 12S で良好な増幅結果が得られ,予備解析の結果,トリカヘチャタテ属の単系統性や属の位置づけなど安定した結果が得られた.一方進化速度の速い COI 遺伝子の増幅は一部のサンプルにとどまっており,このことにより種間の系統関係の解明度は現段階では不十分である.サブプロジェクト:主題となる「雄から子への投資の大きい生物」における性行動,生殖器形態研究の対照研究として,「雌から子への投資の大きい」ツノカメムシ類の育児行動と生殖器形態の進化の関連を解明した.またチャタテムシの祖先状態解明の目的で,保存状態の良いミャンマー産琥珀化石の記載および形態解析も行った.

言及状況

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継続中の科研費 基盤B 「雌"交尾器のペニス化をもたらした進化的背景の解明」  https://t.co/aXzIU4nAVO
たぶん論文これかな。<RT https://t.co/VG2J5inuN9 んで、記事の原文見ていったら「試しに結合中のカップル引き剥がしてみたら、生殖器の結合はがっちり外れなかったけどオスの腹部がもげちゃったぜHAHAHA(大意)」って書いてあって8一式がキュッと縮んだ。

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