- 著者
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前田 しほ
- 出版者
- 島根大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2015-07-10
旧ソ連の独ソ戦の記念碑を中心に戦争記憶を調査し、文化史的視座から旧ソ連諸国の愛国主義のメカニズムを分析・考察することを目的とする。敗戦国である日本にとって、戦勝国の戦後イデオロギーは理解しがたい。総力戦の栄光の勝利の記憶は、ナショナル・アイデンティティの基盤である。そして、ソ連の愛国主義プロパガンダの戦略は、後継国家であるロシアをはじめ、中国・北朝鮮・モンゴルなど、北東アジア地域一帯に影響を及ぼしており、ソ連の戦争についての記憶研究を充実させることが肝要だ。このような観点に基づき、旧ソ連全体を調査対象として、今日残っているソ連の戦争記念碑と、ソ連崩壊後に造られた戦争記憶を広く収集した。