- 著者
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畠山 昌則
- 出版者
- 東京大学
- 雑誌
- 特定領域研究
- 巻号頁・発行日
- 2005
ヘリコバクター・ピロリはIV型分泌機構を介して病原タンパク質CagAを胃上皮細胞内に注入する。本研究では、胃上皮細胞内に侵入したピロリ菌CagAが、SHP-2がんタンパク質ならびに細胞極性レギュレーターPAR1/MARKを脱制御することにより細胞を悪性化させることを明らかにした。さらに、ピロリ菌cagA遺伝子をゲノムに組み込んだ遺伝子改変マウスを用い、ピロリ菌CagAが初の細菌がんタンパク質であることを他に先駆けて証明した。さらに、CagAの分子多型と発がん活性の連関を試験管内ならびに個体レベルで明らかにした。