著者
植田 晃次
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

2005年度には、報告書(1)『朝鮮語教育史人物情報資料集』を研究代表者および3名の研究協力者が分担執筆して作成した。本資料集は、19世紀末から21世紀初の日本において、朝鮮語教育・学習に関わった人物に焦点をあて、各種データを採録したものである。具体的には、様々な教育機関の卒業生(在学生)、外務省・文部省・熊本県による留学生、朝鮮語奨励試験等の試験合格者、朝鮮総督府の『朝鮮語辞典』・「諺文綴字法」に関与した人々、NHKの朝鮮語講座の講師等にっいての各種データを収録した。また、巻末には1880年から1945年に至る時期に刊行された、朝鮮語学習書の目録も収めた。2006年度には、前年度の研究成果を踏まえつつ研究を進め、研究成果報告書『日本近現代朝鮮語教育史』を研究代表者および3名の研究協力者とともに編纂した。ここでは、日朝関係に大きな関わりを持つ近代以降の日本人への朝鮮語教育を取り上げ、「教育機関等における朝鮮語教育」、「朝鮮語の講習と試験の制度」、「朝鮮語の研究・教育・通訳に携わった人々」、「朝鮮語の学習書・辞書と規範」、「朝鮮語を考える」の5つの側面(44項目)から考察・総合し、その全体像を実証的に解明した。また、2006年度韓国社会言語学会・国立国語院共同国際学術大会で、各自が研究発表を行った。さらに、各年度に研究代表者・研究協力者が、それぞれ個別の論文等を発表した。この他、本研究の成果発表のひとつとして、以下のウェブサイトを開設した。http://wwwl.doshisha.ac.jp/~tmitsui/collaborating_research/seika.html

言及状況

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こんな研究ありました:日本における朝鮮語教育史の総合的・実証的研究(植田 晃次) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/17320085

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