著者
谷 謙二
出版者
埼玉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005 (Released:2005-04-01)

本研究では、時系列的な地図データを扱うソフトを開発し、データを整備することによって、教育現場でのGISの活用を目指した。平成17年度では、ラスター型の時系列地形図閲覧ソフト『今昔マップ』(首都圏編)を開発し、教員を含めて200部ほどを配布した。このソフトは平成19年2月に行われた日本地理学会地理教育専門委員会主催の講習会でも使用され、好評を博した。平成18年度には、「昭和の大合併」以前の市区町村境地図データの整備を行った。地図データは昭和5年前後に発行された1/50,000地形図をもとに作成し、昭和20年代までの「昭和の大合併」以前の国勢調査等の市区町村別統計データを地図化できるようにした。整備の手順としては、3大都市圏の範囲で地形図ごとに白地図画像を作成し、筆者開発の「MANDARA」の白地図処理機能を用いてベクトルデータに変換し、その後にそれぞれの地形図の領域を結合していった。平成18年度中に、三大都市圏のうち首都圏分についての地図データが完成し、ホームページで公開した。また、明治期の埼玉県の町並を知る貴重な資料である『埼玉県営業便覧』を用いて、埼玉県の町の商店の業種構成を分析し、前述の地図データで地図化した。この研究成果は、小学校・中学校における身近な地域の歴史学習などにも利用できるであろう。

言及状況

Twitter (4 users, 4 posts, 14 favorites)

もともとは2005年頃に開発したWindows版の「今昔マップ 首都圏編」がはじまりで、当初はDVDで配布していた。科研費で大判スキャナを購入できたので可能になった。若手B「時系列地図表示システムの開発とその教育分野での応用に関す… https://t.co/X0Xjj86NM9

収集済み URL リスト