著者
長田 佳子 林 一彦
出版者
鳥取大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

Epstein-Barr virus (EBV)はほとんどの成人に潜伏感染している。本研究で我々はEBVの潜伏先であるB細胞が、EBVの再活性化に伴い形質細胞へ分化して抗体産生を行う際に、活性化誘導シチジンデアミナーゼ(AID)が誘導されること、そしてもともとB細胞上にあるIgMからクラススイッチしたIgG, IgEさらにはIgG4も産生されることを示した。EBV再活性化ではバセドウ病の原因自己抗体であるTSHレセプター抗体(TRAb)も産生される。我々は骨髄・胚中心を通らずにTRAbが産生され、バセドウ病の発症・増悪に関与すること、さらに診断法として利用できること(特許取得)を示した。

言及状況

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@fuuga59824551 @yuyuhappy13 そういえば、バセドウ病についてここ5年くらいで注目すべきあたらしい研究結果が出て来てますね。EBV(エプスタインバーウイルス:ヘルペスと同種)が免疫B細胞に感染することで、TRAbが産生され発症すると。 https://t.co/dCVXbmKjeu
今回の研究によって、遺伝因子の関与が大きいといわれてきたバセドウ病の原因として環境因子のひとつであるEBV感染と、その再活性化が重要であることが示された。 (KAKENHI-PROJECT-17K08694) https://t.co/09qhzpDC42

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