著者
須長 正治
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2017-06-30

3色覚が色覚正常と言われるのに対し,見分けられない色を持つ2色覚は色覚異常と言われ,3色覚よりも劣った色覚であるとみなされている.しかし,色覚特性の全ての面で,劣っているかどうかはわからない.そこで,本研究では,視覚探索課題を用い,S錐体刺激値差を手掛かりとした色探索に必要な時間を3色覚と2色覚で比較検討した.この際,目標刺激は妨害刺激の間のS錐体刺激値を持つ色とした.その結果,刺激全体が赤みがかるまたは緑みがかると,3色覚の視覚探索能が顕著に低下し,その探索時間は,2色覚よりも長くなった.すなわち,色覚特性に優劣はなく,それぞれに得意な環境,不得意な環境があることを意味する.

言及状況

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@vorotamoroz ありがとうございます。こういう研究は21世紀になってからです。R-Gの弁別の話以外にも、L-Mの比較に負荷がかかる状態でSの応答の違いを見るようなタスク(割とある状況です)は2色覚有利というのは当然とはいえちゃんと確かめた研究などわりと最近で面白いです。https://t.co/wPLs4ydI3A
@EJXdRTrVmcrfEsk 当たり前といえば当たり前ですのことなんですが。これは日本の研究なので、比較的読みやすいです。https://t.co/wPLs4ydI3A

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