著者
葉柳 和則 中村 靖子
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

戦後スイスは、ヨーロッパの中央部に位置しながら、第二次世界大戦に関与しなかった「無垢」の国として自らのナショナル・アイデンティティを規定しようとしてきた。このことは、スイスの人口比で約70%を占めるドイツ語圏スイスにおいては、まさにその言語ゆえに重要であった。本研究では、戦後スイスを代表する作家であるマックス・ブリッシュの言説の軌跡を、メディアと知識人の作り出す言説の共同体との関連において跡づけることによって、スイスの国民統合の言説戦略と知識人との間の共生と抗争の諸相を明らかにした。

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こんな研究ありました:戦後スイスの国民統合と言説の共同体-作家たちの未公刊ドキュメントを手がかりにして(葉柳 和則) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/18520218

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