著者
寺田 光徳
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

平成19年度はアルコール中毒についてゴンクール兄弟の『ジェルミニー・ラセルトゥー』(1865)およびゾラの『居酒屋』(1877)を研究し、後者を論じた論文を執筆した。平成20年度の研究主題に取り上げた結核については、19世紀後半の1882年にコッホによる結核菌の発見という病理学上の重大な転機があったので、結核病因論の確立の前後を比較することは研究上不可欠なことであった。そこで19世紀前半のバルザックやデュマ・フィスなどの小説からはじめて、結核菌発見の前後の時期を覆うゾラの「ルーゴン=マッカール叢書」を詳しく検討した。そして19世紀前半の文学作品中の結核に関する研究論文を執筆・公表した。最終年度の平成21年度は19世紀後半の文学作品に関する結核について研究論文を執筆するとともに、「ルーゴン=マッカール叢書」の梅毒についても研究をした。また21年度末には3年間の研究成果を報告論文の形でまとめて発表した

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こんな研究ありました:三大社会病(結核、梅毒、アルコール中毒)と自然主義期の小説(寺田 光徳) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/19520240
こんな研究ありました:三大社会病(結核、梅毒、アルコール中毒)と自然主義期の小説(寺田 光徳) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/19520240

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