著者
久場 敬司 木村 彰方
出版者
秋田大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2007

新規ACE ファミリー分子であるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)はアンジオテンシンII を分解してレニン-アンジオテンシン系を負に調節し、心血管機能の制御などに関与する一方で、SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスの受容体であるとともに、急性肺傷害において肺保護作用を発揮する。しかしながら、その肺保護作用の分子細胞メカニズムは不明であった。本研究課題において、私たちはACE2 の発現が酸化ストレスにより制御されることを見出し、遺伝子改変マウスを用いた解析からアンジオテンシンを介したマクロファージの活性化が重要であることを明らかにした。さらに酸化ストレスによる酸化リン脂質の産生を介した自然免疫シグナルの過剰な活性化が、SARS のみならず高病原性H5N1 インフルエンザによるARDS/急性肺傷害の病態発症に重要であることを見出した。実際にSARS などに加えて幅広い原因によるARDS/急性肺傷害の患者検体の肺病理組織においても酸化リン脂質の産生が認められた(Cell, 2008)。これらの成果は、SARS、急性肺傷害の治療のみならず幅広い疾患の病態解明、新しい治療法の開発に貢献することが期待される。

言及状況

Twitter (8 users, 10 posts, 4 favorites)

@MitNak5 途中で放り出してますが、酸化リン脂質について調べた事があります。 https://t.co/WmmVJ0pagU https://t.co/CieIEmkQIy https://t.co/1LBvE311Kf
@AaronOtsuka 2008年に既に研究がされてるみたいですね https://t.co/JLj9Nh6dsx マスコミや政府の官僚はこういうの知っているだろうという前提で垂れ流されてる情報を信じてますからね…
前回のSARS https://t.co/lKnVRfi3Nk アンジオテンシンを介しマクロファージが活性化し、さらに酸化ストレスによる酸化リン脂質の産生を介した自然免疫シグナルの過剰な活性化が、SARSによるARDS/急性肺傷害に繋がる。実際に患者検体の肺病理組織においても酸化リン脂質の産生が認められた(Cell, 2008)
@ZINDAIGLASS もうちょっと詳しいのだとこれかなあ https://t.co/TJ058sFeQL
https://t.co/K2M49uCgPM
SARSレセプターACE2によるARDS/急性肺傷害の治療研究 https://t.co/lKnVRfi3Nk

収集済み URL リスト