著者
立花 和則
出版者
東京工業大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2020-07-30

睡眠は健康な生活に必須で、特に脳の休息に重要であるとされるが、その制御の分子的機序は不明の点が多い。最近、脳をもたない、末梢神経のみの刺胞動物においても、睡眠があると示唆されている。脳の無いクラゲにも睡眠が存在することは、睡眠は、脳のみでなく、末梢においても何らかの役割を果たしていることを示している。本研究はこの「末梢睡眠」の機能を明らかにすることを目的とする。最近、応募者らのゲノム解析により、クラゲのゲノム中に、マウスで「眠気」を制御する鍵となる重要な遺伝子SIK3のオーソログが見つかった。本研究では、クラゲにおけるSIK3分子の機能を解明し、末梢睡眠の意義や分子機構を明らかにしたい。

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中枢神経を持たないクラゲの睡眠:「末梢睡眠」についての研究 https://t.co/dtrVpIStUF
睡眠が脳より先に存在してた話、今後も研究が進んでほしいところ…神経細胞自体が連続稼働に耐えられないとかあるのかな? ---- 「クラゲの末梢睡眠は哺乳類の睡眠に共通の分子基盤が存在することを示唆」 「強制的に休止状態を阻害した後の休止期間の延長」 https://t.co/Roym2C1mxz
@katabami0902 東京工業大学のグループがまさに研究されているみたいです! https://t.co/jdqrQBkIoi
KAKEN — 研究課題をさがす | 中枢神経を持たないクラゲの睡眠:「末梢睡眠」についての研究 (KAKENHI-PROJECT-20K21421) https://t.co/dOWhQN0wvk

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