著者
花渕 馨也
出版者
北海道医療大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

マルセイユのコモロ系移民のコミュニティでは、90年代から、同じ村出身者による同郷組合の組織が急激に増加した。同郷組合の活動の中心は、故郷村への援助活動であり、「援助文化」として新たに創造された、資金を集めるためのイベントを頻繁に開催している。本研究では、同郷組合活動の実態の分析を通じ、移民と故郷は村の伝統的社会構造を再編成するトランスナショナルなコミュニティを形成する一方で、援助をめぐる威信競争による新たな社会関係が生じることで位階的な社会構造に変化が起こりつつあることを明らかにした。

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こんな研究ありました:マルセイユのコモロ系移民と故郷との紐帯に関する人類学的研究(花渕 馨也) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/21520827

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