- 著者
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菊地 章太
- 出版者
- 東洋大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2021-04-01
本研究は、東アジアの海域世界で守護女神として圧倒的な信仰を集めている媽祖を研究対象とし、その伝播の過程における東西交渉の足跡を比較宗教史的に解明することを目的とする。中国南部の民間信仰の中で芽生えた媽祖の崇拝が東アジア各地に伝播しはじめた16世紀は、世界史上の大航海時代にあたっていた。媽祖崇拝の広域的拡大という中国民間宗教史上の一大事象について、東西文化交流の実態を現地調査と文献研究をもとにたどり、一地方の崇拝対象から出発した媽祖が巨大な信仰圏を築くに至った経過をより広範な射程から明らかにしていく。