著者
出口 顕 片岡 佳美 石原 理
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

現代の欧米で、異性愛の夫婦と彼らの生物学上の子供たちから構成される中流階級の白人核家族は、揺らぎ多様化している。グローバル化の中で国境を越えて親子関係が形成されることも稀ではない。外国から養子をもらうことで形成され国際養子縁組家族もその一例である。本研究は、北欧社会の事例を中心にその特徴を以下の結論をえた。第一に、国際養子縁組家族では、従来の核家族を構成する「文化」と「自然」が反転している。第二に、国際養子自信は受け入れ国の市民として自己規定するのに対して周囲は出生国や生物学的つながりを重視し、それが養子に対する「差別的」ステレオタイプにつながっている。

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こんな研究ありました:生物学的関係に拘束されない親子関係についての国際比較研究(出口 顕) http://t.co/CHIzhpwlg5

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