著者
松宮 一道
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

人間は手を使った巧みな作業をどのように実現しているのか? 過去の研究は,手の周囲の空間に特化した知覚機能が巧みな手作業において重要であることを示唆していたが,そのような知覚機能がどのような仕組みで働くのかは証明されていなかった.本研究では,手が見えているときに誘発される視覚的な動きの錯視を発見し,この錯視は見えている手に対して位置の選択性を持つことが明らかにされた.さらに,この錯視は,自己所有感覚が誘発された手を能動的に動かしたときだけ生じた.この現象は,自分の手に対する空間位置の認識機構が脳内に存在することを示唆し,巧みな手作業を実現する上で身体性自己意識の機能的な役割を示している.

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こんな研究ありました:異種感覚情報の統合による手の自己所有感覚生成機構の解明とモデル化(松宮 一道) http://t.co/5466L0VAtj
こんな研究ありました:異種感覚情報の統合による手の自己所有感覚生成機構の解明とモデル化(松宮 一道) http://t.co/LX18VMjs7W

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