著者
菊水 健史 茂木 一孝
出版者
麻布大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

本研究では以下の知見を得た。1)求愛歌を聞いたメスは自身の系統とは異なるオスマウスの発した求愛歌に対して高い嗜好性を示した。2)メスの求愛歌への嗜好性は、発達期の父子間の関わりが重要であることが明らかとなった。3)メスの求愛歌への嗜好性は雌性ホルモンの存在が必要であることを示した。4)求愛歌を呈するオスでは数回の出産を認めたが、求愛歌を呈さないオスマウスのペアではほとんど出産を認めることがなかった。5)メスマウスの歌嗜好性はオスフェロモンとの共提示により顕著に観察され、感覚統合された表現型であることがわかった。

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