著者
澤田 治
出版者
三重大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、自然言語におけるスケール性の意味・機能上の役割について、意味論と語用論のインターフェースの観点から考察した。具体的には、程度副詞、比較表現、モーダル指示詞、指小シフト等のスケール現象に焦点を当て、真理条件的なスケール的意味と非真理条件的なスケール的意味(慣習的推意)の関係について考察した。本研究により、(i)スケール性は、狭義の意味論レベルのみならず、ポライトネス、発話モード、会話の優先性、感情表出等が関わった意味伝達(語用論)の次元においても重要な役割を果たしており、(ii) 意味論レベルのスケール構造と語用論レベルのスケール構造の間には平行性があるということが明らかになった。

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こんな研究ありました:自然言語におけるスケール性の意味・機能上の役割:形式意味論・語用論的アプローチ(澤田 治) http://t.co/QD6cilAQPS
こんな研究ありました:自然言語におけるスケール性の意味・機能上の役割:形式意味論・語用論的アプローチ(澤田 治) http://t.co/QD6cilAQPS

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