著者
山際 晶子
出版者
北海道開拓記念館
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の調査で明らかとなった18件の「義経蝦夷渡伝説図」を一覧に整理した。そのうえで、各図を絵の内容ごとに三つのグループに分類した。すなわち、蝦夷地に渡る義経一行を描いた図、義経一行と蝦夷人の合戦を描いた図、義経と彼に敬意をはらう様子のアイヌを描いた図、の三つである。この三つ目のグループに属する作例は、主に、北海道と関わりの深い作者の手によるもの、北海道の神社に所蔵されるものであり、この図は北海道で独自に発展し、定型化したとみられる。さらに画像の分析から、この図は、義経以外の伝説的な人物を描いた図を参考にして、生み出された可能性が高いことが明らかとなった。

言及状況

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@NoImperialJapan アイヌが大好きなオキクルミ(義経)伝説に使われる絵だよ。 https://t.co/Mgsb7h6g1A 武士は源義経という説 https://t.co/ICEp6xPTVm 義経はアイヌの英雄で神様。 絵本もあるし神社もあるよ。 https://t.co/yrpz2CxriD https://t.co/3kCoGY04ta
みんぱくの「夷酋列像―蝦夷地イメージをめぐる 人・物・世界―」展で目を引いた、安永4年(1775)奉納された「義経蝦夷渡伝説」に基づく《アイヌ風俗絵馬》。面白そう!→https://t.co/D04Plvbkht https://t.co/RaUudyQXGJ

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