著者
宝達 勉 高野 友美
出版者
北里大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

猫伝染性腹膜炎(FIP)はネコ科動物の致死性ウイルス感染症である。臨床応用が可能な治療薬およびワクチンは未だ存在しない。我々は、FIPの治療薬およびワクチンの開発を試みた。我々は、FIPVの構造蛋白質に由来するペプチドの中からTh1活性を強く誘導するものを選抜した。これらのうちN蛋白質に由来するペプチドを接種した猫にFIPVを攻撃したところ、FIP発症が抑制される傾向を示した。我々は猫TNF-αを中和する抗体(MAb2-4)を作製した。MAb2-4を投与した3頭のFIP発症猫のうち2頭において症状が改善された。これらの結果は、FIPに対する治療薬およびワクチンの開発に有用となり得る。

言及状況

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猫コロナウイルスワクチンの開発がADE発現で上手くいかなかったという事実はある.これが当初新型コロナワクチン開発が難しいと想定された論拠の1つ.けれどファイザー社製ワクチンとは関係ない https://t.co/avoDUksob4 https://t.co/uOXBwZspV4
まぁタンパク質勉強したいなと思った理由の一つFIPの治療薬開発の研究。基盤Bで採択されてるわ。でも2015年度までかな。 https://t.co/Uvhp9yU5AL

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