著者
山口 徹
出版者
弘前大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、森鴎外による翻訳作品とその原典との比較分析を行い、次にそれが鴎外の創作作品にどのような反映が生じたかという点について検証した。これにより、近代日本とヨーロッパとの文化情報伝達の事例の中でももっとも高度な一面について明らかにすることができた。広範な領域に亘って多くの訳語を日本語に定着させた鴎外の文業は、近代社会の形成をソフト面から支援した点でも重要であり、その意義を幅広く問う必要がある。本研究の成果は、近代日本の形成期における国際文化情報の伝播と影響についての実態解明に繋がるものである。

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@tsundokulib やっと見つけました。弘前大学人文学部の山口徹准教授でした。→「森鴎外の訳業を媒体とした1910年代日欧文化情報伝達の調査と分析」 https://t.co/lBeRVAHGhM

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