著者
中山 哲夫 柏木 保代
出版者
北里大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

現在、わが国で使用されているワクチンをマウスに筋注し安全性を評価した。現行ワクチン製剤はかつての筋拘縮症のような筋組織の壊死、瘢痕化を起こすことはなく安全に使用できることが明らかとなった。接種部には炎症性肉芽腫が認められ接種3時間後から接種部位に炎症性サイトカイン(IL-6, IL-β, TNF-α)やIL-4, G-CSFが産生され7日後には検出できなくなる。接種部位には好中球が遊走し炎症反応を惹起し獲得免疫を誘導する。ワクチン接種後の副反応として発熱を認めた児では G-CSFが高値を示し、ワクチン接種後の免疫応答に炎症反応が重要な役割を担っていることが明らかとなった。

言及状況

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https://t.co/BGPnoq8Tpv 小児における同時接種の可否についての論文です。こちらは、日本での症例数は少ないものの欧米における臨床試験や、長きにわたる歴史などが、最大のエビデンスになっています。 https://t.co/GiXRYyDi42 こちらは、ワクチン同時接種とHPVワクチンの筋注の安全性についてです。
中山哲夫氏 科研費研究報告 同時接種後発熱を呈した例では炎症性サイトカインが高値を示すことが予測された ワクチン / 同時接種 / サイトカイン / 筋注 / 皮下接種 / 筋拘縮症  https://t.co/AciGNEAqNo
科研費 ワクチンの同時接種・筋注の安全性評価 中山 哲夫 https://t.co/AciGNEAqNo えっ!?「研究成果の一端がタイムリーな問題解決の一助となった」 このサーバリックスの異常値がですか? https://t.co/AML6hhA2ao

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