- 著者
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安達 登
澤田 純明
坂上 和弘
- 出版者
- 山梨大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2014-04-01
東北、関東の5遺跡から出土した合計22個体の古墳人骨からDNAを抽出した。得られたDNA溶液中のミトコンドリアDNAのハプログループを決定し、その種類と頻度を東北地方縄文時代人および現代人と比較検討した。その結果、東日本古墳時代人の遺伝的特徴は東北地方縄文時代人とは大きく異なる一方、現代人には非常に近かった。この結果は、古墳時代には既に、渡来型弥生人の遺伝的影響が東日本においても集団の主体をなすほど大きくなっていた可能性を示していると考えられた。