著者
菊地 重仁 仲田 公輔
出版者
青山学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、カロリング期の文書、とりわけ命令書を含む書簡形式の文書を政治的コミュニケーションという観点から分析し、同文書群をもって形成・維持される政治的ネットワークを通じ、政治的秩序が創出・維持ないし再生されていく様態を明らかにすることを目的とした。これらの文書の生成プロセス、文書類型、使用文脈や機能、書式・物的形態、自称と他称に関する用語法などを分析し、発給者・送付者と受取人との関係性の構築あるいは強化、さらにはこうした1対1の関係では完結しない、例えば読み上げられた文書内容を耳にする人々をも含めたより広範なコミュニケーションの可能性をも指摘した。

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こんな研究ありました:カロリング期フランク王国における政治秩序の実現と文書の機能についての研究(菊地 重仁) http://t.co/nXJwH01zT8

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