著者
嶋崎 裕志
出版者
学校法人 天満学園 太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.47-60, 2009

人格・パーソナリティをどのように理解し,それを日常場面・臨床場面に生かして,どのように実践していくかは,現代心理学の主要テーマである。従来の理論とその実践をまとめ,さらに新しい視点を取り上げ,その良否を論じたい。心理学と人格・パーソナリティとの関わりは古くから続いてきたと考えられているが,現代心理学と人格・パーソナリティと関わりは複雑な様相を展開してきていると考えられる。今回発表する,「人格の研究1」では,全体で10章を予定しているうちの最初の1章をまとめる。その内容は,序論で心理学における人格・パーソナリティの論議を概括し,次に1章では人格のひとつの要素である「知」について論ずる。