著者
末田 啓二
出版者
学校法人 甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1-6, 2020-03-10 (Released:2020-04-24)
参考文献数
12

要 旨 著者らはアニミズム心性に関する一連の研究を通して、わが国ではアニミズム心性が幼児期特有の心性ではなく、児童から老年に至るまで全世代に共通したパーソナリティ特性であることを明らかにした。従来の発達研究ではアニミズム思考は幼児期特有の未熟な思考形態で、脱中心化が進むにつれて次第に消失していく思考と考えられてきた。 本論ではアニミズム心性が思考や認知能力の発達、さらには社会性や人格発達に伴って次第に低減するような未熟なパーソナリティ特性なのかどうかを、アニメ文化と関連づける中で論じた。その結果、アニミズム心性はアニメ文化と同様、未熟で幼児性の強い思考や感覚ではなく、成人が普遍的に所有する適応様式の一部分であることが示唆された。
著者
瀧上 凱令
出版者
学校法人 甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.1-7, 2013-03-25 (Released:2020-02-22)
参考文献数
6

Abstract The home advantage has been popular phenomenon in sport. However, very little systematic research has been carried out in Japan. The purpose of the present paper is to provide an empirical evidence of the home advantage in the Nippon Professional Baseball (NPB). The results revealed that home winning percentage in the NPB was 55.3%. There were no differences in degree of home advantage between the NPB and the Major League Baseball (MLB). We discussed four factors thought to be responsible for home advantage.
著者
保田 洋 木村 弘子 中野 久美子 堀田 浩之 永藤 清子
出版者
学校法人 甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.37-42, 2023-03-15 (Released:2023-04-17)

近年、推し進められている高等教育改革において、学習成果の可視化は重要なキーワードであり、そしてその可視化が多くの高等教育機関において精力的に取り組まれている。しかし、多くの大学で実施されている方法は、ディプロマ・ポリシーに対応するような評価であるとは言い難い。甲子園短期大学ではディプロマ・ポリシーの内容に基づき、卒業までに学生が身につける能力を抽出し、その能力をカリキュラムマップと対応させた学習成果システムを構築した。その概要を報告する。
著者
末田 啓二
出版者
学校法人 甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.15-21, 2021-03-15 (Released:2021-05-29)
参考文献数
19

人口の高齢化が加速度的に進む中で、高齢者の在宅介護に関する取り組みはわが国においては喫緊の社会的課題である。 本稿では高齢者介護の現状を概観し、家族介護に伴う心理的ストレスの背景に触れ、これまで提起されてきたストレスへの対応モデルを紹介し、ストレス軽減効果の研究を通して、介護ストレスが介護うつなど介護者の心身の不調や病気をもたらすだけでなく、時には介護者の生きがいやレジリエンスを強化したり、心理的安定へと向かう効果を持つ側面も存在することを指摘した。 介護ストレスの軽減効果はストレスのpositiveな側面を強調した介入によって、効果はより高まることが示唆された。
著者
近澤 優子 上田 智佳 森井 裕史 永藤 清子
出版者
学校法人 甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.23-36, 2023-03-15 (Released:2023-04-17)
参考文献数
11

本研究では、「学習成果の可視化に向けたアセスメントプラン」に基づき、学生の入学から卒業3 年後までの間接評価の策定を行った。また、策定された間接評価をもとに学生調査を実施し、学習成果の現状の把握と教育改善の可能性について検討を行った。本研究では、令和4(2022)年5 月と7 月に実施した入学時調査と学生調査の結果について報告する。
著者
堀内 泉 髙野 惠子
出版者
学校法人 甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.31-37, 2021-03-15 (Released:2021-05-29)
参考文献数
35

本研究は、高齢者介護に従事する介護職員の感覚処理感受性、介護観、燃え尽き症候群、および離職意向の関連を明らかにすることを目的とした。国内の高齢者福祉の分野で働く介護職員(200名)を対象に調査を実施した。 その結果、相関分析において感覚処理感度と燃え尽き症候群の間には、有意な正の相関がみられた。パス解析では、感覚処理感受性が、バーンアウトを介して離職意向に影響を与える間接効果が有意となった。本研究の意義は、感覚処理感受性の離職意向に影響を及ぼすメカニズムを明らかにした点にある。介護観は、いずれも有意な結果が得られなかったが、今後は、ポジティブな要因と離職意向との関連など、さらなる研究が必要である。
著者
永藤 清子
出版者
学校法人 甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.13-19, 2012-03-20 (Released:2020-02-29)
参考文献数
3

Summary This report, examined the economic realities of life in the Hanshin area from the living survey was conducted in the Taisho era. Between residents pay and the workers income side, found that a huge economic disparity. Income disparities have big impact lifestyle.