著者
大島 美恵子
出版者
東北公益文科大学
雑誌
東北公益文科大学総合研究論集 : forum21 (ISSN:18806570)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.XIX-XXX, 2001-12-20

生理活性脂質データベースシステム(LIPID BANK for Web)が完成し、インターネットでの発信を開始してから2年を経過した。LIPID BANK for Webは、文部省科学研究費を受けて構築されたMS-DOS版脂質情報データベース(LIPID BANK)のプロトタイプシステムを基にし、これを科学技術振興事業団のデータベース化支援事業の助成により、新たにインターネットで脂質化合物に関する情報を発信するシステムとして再構築したものである。科学技術振興事業団の継続予算により、その後現在に至るまで継続的にデータ集積と修正が進んでいる。本データベースについて説明すると共に、糖脂質を例にとって簡単にその利用法をまとめる。また、今後さらによい資質データベースとして発展させるために、新たな総合的脂質データベースの作製(LIPOMICSプロジェクト)について提案したい。
著者
阿部 公一
出版者
東北公益文科大学
雑誌
東北公益文科大学総合研究論集
巻号頁・発行日
no.17, pp.1-22, 2009-12-20

はじめに 本稿では、「戦後の経済回復期における社会保障構想の展開」について論じていく。題目に「戦後の経済回復期」という表現を用いているが、戦後の経済復興期における前半期および中頃までの期間を想定している。具体的には、終戦直後から1950(昭和25)年までを対象にしている。筆者は、これまでに厚生年金の制度展開について研究してきたが、経済復興期における厚生年金の制度展開と社会保障構想の展開との関係までは、十分に論じることができなかった。今後、厚生年金の制度展開をより探めていく必要から、本稿では、戦後の経済回復期における社会保障構想の展開を考察していく。
著者
Abe Hideki
出版者
東北公益文科大学
雑誌
東北公益文科大学総合研究論集 : forum21
巻号頁・発行日
no.6, pp.a141-a158, 2003-12-15

本論文における調査の目的は、学習者中心のタスク活動が英語の音韻習得に及ぼす影響を考察することにある。一定期間、ほぼ同一レベルの学習者に対して異なった教授法(従来型と発見型学習)のもとで学習した被験者の音韻習得、特に超文節的要素の習得に関する結果を考察してみると、発見型学習を経験した被験者の方が、学習到達度が高いことが判明した。このことから英語音韻習得における認知的アプローチに基づく教授法の有効性を主張する。 This paper reports on my study, which attempted to ascertain to what extent a communicative-cognitive approach affects Japanese college students' improvement of given English prosody, namely rhythm, linking and elision. The subjects were divided into two groups to which two different treatments (Group 1: listen-and-repeat-centered, Group 2: interaction-and-discovery-centered) were given over the period of one month respectively. The results showed that there were significant differences in subjects' oral skills between the two groups.