著者
前坊 洋
出版者
東北公益文科大学
雑誌
東北公益文科大学総合研究論集 : forum21 (ISSN:18806570)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.103-126, 2003-05-30
著者
境 新一
出版者
東北公益文科大学
雑誌
東北公益文科大学総合研究論集 (ISSN:18806570)
巻号頁・発行日
no.8, pp.91-123, 2004

This study argues the changes in the functions of third party allocations from a defense tool to a restructuring measure, by examining lawsuit cases during 20 years from 1984 and 2003. From 1984 to 1993, a majority of lawsuits were regarded as a defense measure by management to protect the companies from being acquired by other companies' purchasing outstanding shares. After the burst of the bubble economy, there was a rapid increase in the number of derivative actions, alleging management responsibility for not pursuing shareholders' interest. Behind these moves, there were significant changes in the Japanese economy and legal frameworks, which, as a consequence, diversified companies' financing methods. Significant changes in the economy include a fall in asset values and deterioration of business performance, followed by restructuring. In the legal framework, there were material revisions in the Commercial Code, which encouraged shareholders to file more derivative suits, diversified capital increase methods and lowered standards for capital increase by venture capitals. Examining lawsuit cases amid these changes reveals the shift of the function of the third party allocation from corporate defense to restructuring to pursuit public interest.
著者
古山 隆
出版者
東北公益文科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

軽質ASRに含まれるプラスチックは主にウレタン、ポリプロピレン、ABS樹脂などの軽質プラスチックである。本研究では、これらのプラスチックに対して有機溶媒を用いた油化実験を行った。実験装置にはポータブルリアクター(容器サイズ:120ml)を用いた。実験は有機溶剤(エンジンオイル)49.75 gとプラスチック試料0.25gを混合し、撹拌羽根の回転数を600rpmに設定してバッチ式で行った。その結果、ウレタンとポリプロピレンはエンジンオイルの中で250℃で10分間加熱すると全て溶解することが分かった。なお、ABS樹脂は300℃で10分間加熱してもほとんど溶解しなかった。
著者
白 迎玖 三上 岳彦
出版者
東北公益文科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は、日本で蓄積された研究成果を有効利用し、途上国の実情に鑑み、観測およびシステム保守のコストを抑えながら、中国・上海において高密度自動観測システムを初めて構築し、長期間にわたって37箇所で気象観測を実施して得られたデータに基づいて、上海におけるUHI(Urban Heat Island)の実態を解明することを目的としている。観測によると、上海の月平均気温が上昇し、特に2005年の最高気温38℃を超える日数が10日以上、最高気温の最大値は39.8℃であり、世界的に見ても異常な高温化が顕著化していることが確認された。また、季節別の気温上昇については、春季(3-5月)と夏季(6-8月)の気温の上昇率が大きかった。1985-2005年の20年間に上海の気温上昇は、春季の気温の上昇が約2.53℃/20年でもっとも大きく、冬季(12月〜3月)の気温上昇は1.43℃/20年でもっとも小さかった。上海では風の弱い晴天夜間にUHIが年間を通してはっきり存在している。7月のUHI強度の最大値(月平均値)は4.3℃で、8月の場合には3.4℃であった。UHI強度は日没後急速に増加し、その後は同じような状態が日の出頃まで続くことが明らかになった。また、UHI強度の時間変化と風向とは密接な関連があり、各地域のUHI強度のピーク値の出現は風速と関連があることも確認された。さらに、UHI強度のピーク値は、20-22時と0-3時に現れると同時に、公園緑地のUHI緩和効果も同一時間帯に最大になることが判明した。7月には、夜間は市中心部にある公園緑地のUHI強度の最大値は旧密集型住宅地よりも約1.3℃低かった。8月には、夜間は市中心部にある旧密集型住宅地のUHI強度の最大値の方が約1.4℃高かった。
著者
阿部 秀樹
出版者
東北公益文科大学
雑誌
東北公益文科大学総合研究論集 : forum21 (ISSN:18806570)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.A137-A143, 2004-05-30

本稿は、現代英語の主要方言と非母語話者の母音の特徴を取り上げ、内在する音韻構造を論じながら、発音指導における標準表記の可能性を考察する試論である。英語は今や全世界に通用する国際化した言語としての側面と、世界の各地でそれぞれの地域の文化を背負いながら特殊化し自立した英語としての側面を併せ持っていることに鑑み、わが国の英語教育、とりわけ発音指導におけるモデルとしては、主要方言のいずれか一つを規範とするのではなく、英語母音に関わる音韻構造の分析に基づいた標準表記がより妥当であることを提案する。