著者
安藤 満代 椎原 康史 伊藤 佐陽子
出版者
聖マリア学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

がん患者へのマインドフルネスは、患者の抑うつ感と不安感を低減させ、さらにマインドフルネスを体験した後は肯定的な心理変化がみられた。また、マインドフルネスプログラムは、気分のなかの緊張を低減し、活力を維持することに効果があること、さらに精神的健康度が低い人に対してより効果があることが明らかになった。
著者
日高 艶子 宮林 郁子 金山 萬紀子 中村 真紀 吉村 綾子 中島 峰子 戸島 早織 松尾 佐知子 林 由香 小浜 さつき
出版者
聖マリア学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、高次脳機能障害者のセルフケアの再構築を促す看護 介入モデルの試案を検証することにある。本モデルは、注意障害、観念失行、半側空間無視、 自発性の低下に対する介入の順序性と、環境調整と主意的役割の活用という二つの介入方法を 提示し、期待できる効果の程度について示したものである。本研究においては、複数の高次脳 機能障害を呈した 8 名の患者に対して検討した。その結果、介入の順序性においては、まず注 意の集中を維持することで、患者の行動が安定し、それに伴い抑制障害や半側空間無視の改善 を認めた。介入方法においては、視覚・聴覚刺激を減少した個室環境が注意機能の持続や配分 に有効であった。主意的役割を用いた介入は、自発性の低下をきたした 3 事例において有効で あった。さらに、注意障害、半側空間無視、記憶障害の介入としても効果が期待された。今回 は得られたデータに限りがあるため、今後もモデルの検証に向けて研究を継続する必要がある。
著者
秦野 環 文珠 紀久野 宮林 郁子
出版者
聖マリア学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

身体的暴力を受けた被害者に対し、望まぬ妊娠と性感染症の予防だけでも可能にするべく、被害者とそれを取り巻くコミュニティーに対し、文化的受諾可能なメッセージを構築することを目指した。研究対象者は2007年末暴動時被害者で、質問紙調査、少人数によるグループ討議などを通じて被害状況や現状を調査・抽出した。初年度調査内容の還元、カウンセリングセッション等を行うことにより自助グループ形成とメッセージの構築に至った。